日本の国技、「相撲」は好きですか?
大きな巨体の人間が、丸い土俵の中でぶつかり合う姿は、本当に迫力がありますよね。
そして、今の角界にはモンゴル出身の力士が大活躍をしています。
朝青龍や白鵬、日馬富士らモンゴル出身の力士は本当に強いですね。
かれらの母国モンゴルには、モンゴル相撲と言う歴史深い国技があり、子供たちは幼いころからモンゴル相撲の技術を学び、大人になる頃には立派なモンゴル力士と成長します。
成長した力士の中から、より強い力士が日本にやってきて土俵の中で大暴れしている訳ですね。
ふっと思ったのですが、モンゴル相撲のルールって日本と同じなのだろうか?番付と言う横綱、大関、関脇、小結、前頭、十両、幕下などは存在するのか?
気になる事は、直ぐに調べろですね(^^)
という事で今回は、モンゴル相撲のルールや番付、衣装、歴史などについて調べてみました。
あなたも相撲が好きなら是非一緒に見ていきましょう!
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モンゴル相撲のルールは?行司はいるの?
日本の相撲は、国技館や体育館の屋内で行われますが、モンゴル相撲「ブフ」はモンゴルの大自然のど真ん中で行われます。
勝敗の付け方は、肘、膝、頭、背中、お尻が地面に着いたら負けです。この辺りは日本相撲のルールと同じですね。
ただ異なるのは、手のひらが地面に付いても負けにはならない所です。
その他には、大自然の大地で行われるモンゴル相撲には、土俵がないために押し出しやつり出しはありません。
そして。面白いのは行司なんですよ。
日本と同じで行司はいるのですが、力士1人に行司が1人ついて試合中にアドバイスをする事もOKなのです。
もちろん、相撲で言う行司役もしっかりと務め審判役もしちゃうんです。
白鵬と鶴竜が行司を務めている動画がありましたのでご覧ください。
モンゴル相撲に番付はあるの?
モンゴル相撲の正式名称は「ブフ」と言い、立ち技組技系の格闘技です。
- 馬を早く走らせる
- 力強く組み合える
- 力強く弓を射る
この三種目を組み合わせて誕生したのが「ブフ」であり、誕生の過程の中には軍事訓練の要素も含まれているので、今で言う軍隊格闘術にも近いのではないかと思います。
日本では組み合う姿が、相撲に似ている事から「モンゴル相撲」と言う呼び名となったのですが、内容的には全く違う格闘技ではないでしょうか。
モンゴル相撲の投げ技は多彩で600種類ほであると言われています。これは正直驚きですね💦
そのモンゴル相撲の番付ですが、
はい!ありました!
日本の番付と少し違うかもしれませんが、番付らしきものはありましたので紹介しますね。
モンゴルでは年に一回、七月に「ナーダム」と言うお祭りが開催されます。
このお祭りは1921年からあり、その中にモンゴル相撲「ブフ」のトーナメントが開かれ、屈強の男達がモンゴルの大自然の中で戦うわけです。
あの大自然の中で、戦う子供の頃の朝青龍や白鵬は生き生きとしていたでしょうね(^^)
その「ブフ」のトーナメントに出場する力士は512名、
勝ち続けていくと16位以内に入った力士が称号を授かります。
その称号が日本相撲で言う番付です。
称号(番付)は以下の通りです。
- 隼(ナチン) 16位(五回戦進出)
- 大鷹(ハルツァガ) 8位(六回戦進出)
- 象(ザーン) 4位(七回戦進出)
- 迦楼羅天(ガルディ) 2位(準優勝)
- 獅子(アルスラン) 1位(優勝)
獅子(アルスラン)が再度、優勝すると巨人(アバラカ)の称号を授与されます。
日本の番付にすると。
- 象(ザーン) 小結
- 迦楼羅天(ガルディ)関脇
- 獅子(アルスラン) 大関
- 巨人(アバラカ) 横綱
いかがですか、巨人が日本の相撲で言う横綱ということですね。
実はこの巨人には続きがあるんですよ ^^
・巨人が再度優勝で「偉大な巨人」
・偉大な巨人が再度優勝で「世界の巨人」
・世界の巨人が再度優勝で「聖なる巨人」
聖なる巨人てどれくらい強いのでしょうね?
現役時代の千代の富士との一番を是非とも見てみたいのは、筆者だけでしょうか(^^)
モンゴル相撲の衣装は?
日本の相撲がまわしを締めるだけのシンプルなのに対して、モンゴル相撲の場合は結構派手でになります。
ブーツを履き、ベストを羽織り、パンツも履き、民族帽子もかぶります。
それぞれの呼び名は、
・ブーツ(グダル)
・ベスト(ゾドク)
・パンツ(ショーダク)
・民族帽子(ジャンジン・マルガイ)
以上の四つ以外に、派手でゴージャスな肩あてをした衣装がモンゴル相撲の衣装です。
この衣装を着こなすには、筋肉がもりっとして引き締まった体ではないと似合わないような気がしますよね。
曙や小錦では無理なような・・・
あ!
絶対似合いそうなのが、現役時代の千代の富士ではないでしょうか?
そう思いませんか?(笑)
モンゴル相撲「ブフ」はいつ頃誕生したの?
「ブフ」の誕生は約2.500年前とされています。びっくり((;゚Д゚)!
日本の相撲の歴史が子供の様ですね。
モンゴル帝国の創設者「チンギス・ハン」も愛好していたと言われています。
実はこの「ブフ」は大きく分けて二種類あるんです。
今回紹介しているブフは、「ハルハ・ブフ」と言ってモンゴル国のブフなのですが、中国・内モンゴル自治区にも「ジュムチン・ブフ」と言うものがあります。
「ジュムチン・ブフ」は「ハルハ・ブフ」とルールが少し違い、足の裏以外が大地に付くと負けになるとされています。
衣装の方も、首飾を着けて膝には膝あてを着用し、パンツにはひだがある物を履くそうです。
モンゴル国の民族衣装を見ても分かるように、モンゴルの人々はオシャレが大好きなんでしょうね♪
まとめ
子供の頃に、自宅近くの公園や学校の運動場などでよく相撲をとりませんでしたか?
ちょっとした勝負ごとに、「よし!相撲で決着をつけよう!」と元気に相撲をとっていた記憶が甦りました。
最近は、外で相撲をとっている子供を見かける事もありませんね。少し寂しい気がします。。
日本の相撲は、モンゴル相撲に劣らない立派な格闘技であり、日本の国技です。
これから数年後には、土俵の上でモンゴル力士をバンバン投げ飛ばしてくれる日本人の横綱が沢山誕生してくれることを願います。
今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました。