今朝、鏡で鼻の頭にポッツと赤く出来てたおできを見て数年前のある辛い出来事を思い出してしまいました。
あっ! 痛い!!
突然襲ってきたお尻の違和感。。そっと指で触ってみると、プクッとおできのような物ができているようだ。
手鏡を持ち出し、ドキドキしながらこれまたそっと覗いてみると、
「腫れている!」
もう一度触ってみると腫れたおできの下はしこりになり硬くなっている。
当初はただのおできと思い、しこりになった部分を潰し、オロナインでも塗っておけば自然に治るだろうと思ったのですが、
その思い込みが地獄の始まりでした・・(^-^;
これ、数年前に筆者が経験したことなのですが、この突然できたたった一つのおできのおかげで、私は泣けるような(実際泣きましたが・・)辛い経験をしちゃったのです。
しこりになり、とても痛いこのおできの正体とは一体なんだったのか?を、
今回は、お伝えしますね。
まさに今、お尻におできができて悩まれているなら必読ですよ!
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お尻のしこりになったおできの正体はこれっ!
病院での診察の結果は、「痔瘻」
え? 何? 痔瘻? って感じで、
きょとんとしていたのを覚えています。
病院に行くまでの過程は、
・お尻(肛門の近く)のおできを発見
・傷みがあるので熱した針で潰す
・潰した傷口にオロナインを塗る
・数日経っても違和感が消えない
・3ヵ月目にパンツに付く分泌物を発見
・思い切って病院に行くことを決める
もう少し詳しく説明しますと。
潰したおできにオロナインを塗り、しこりも小さくなり痛みも無くなってホッとしていたのですが、3ヵ月経ってもお尻の違和感はずーっとあったんですよね・・
で、手鏡を片手によくよく観察してみると(これ人には絶対見せたくないポーズです(笑))潰したおできからなにやら分泌物がでている。
あ~パンツに付く汚れの正体はこれだなって分かったんです。
そうそう、おできを潰してから数日目に、パンツが汚れていることがあったんです。
まぁ、そんな事もあるかと全く気にもしてなかったんですよね。
しかし、おできを潰してから既に3か月が経っていたし、一向に治らないお尻の違和感が凄く気になりだしたので思い切って病院に行くこを決心し、向かった先が肛門科!
この肛門科の響きで、つい引いてしまうのは私だけでしょうか・・せめて菊科にでもして欲しい・・^^;
そんなバカな事を考えながら診察をして頂き、先生に告げられたのが痔瘻です。
痔瘻と聞き、この病気は痔なんだろうなぁ~と思ったのですが、私の知っている痔とはイボ痔と切れ痔だけです。
「痔瘻とは何か新種の痔なのか?」
そんな感じだったのですが、医師の説明から分かってきたのは痔瘻とは新種でもなく(当たり前)痔の中でも最も厄介な病気だと言う事でした。
痔瘻の症状を説明しますと、
肛門内部にトンネルが出来てしまう病気なんです。
え?トンネル?って思いますよね。
どうやってトンネルが出来てしまうかと言うと、
直腸と肛門の境目に歯状線と言うものがありますが、その歯状線に肛門陰窩があってその部分が細菌に感染してしまうと炎症を起こして膿が溜まってしまうのです。
溜まった膿は外に出たいために皮膚側に向かい進んでいきます。
トンネルの入り口(肛門管内)を「原発口」出口(皮膚側)を「2次口」と言いまして、原発口に出来た膿が皮膚の部分に到達すると外に出ようと一生懸命暴れる為に出来てしまうのがしこりになったおできなんです。
そして、その時に非常に痛い激痛が襲ってきます。
で、痛みをなくす為におできを潰してやると、膿が排出されて楽になるのですが、その瞬間がトンネルの完成ですね。
そして膿が排出されることで、おできも小さくなり痛みもなくなるのですが、原発口は細菌により炎症が続いていますので、いつまでたっても膿が出続ける状態が続くのです。
この症状を他っておくとトンネル部分が途中で枝分かれを起こし、第二、第三のトンネルを作っていくんですよ。
ちなみに、3ヵ月他っておいた私のお尻には3つのトンネルが完成されていたんです。
おかげで私の手術時間は3時間を軽く超え、入院期間は1ヵ月、痛いガーゼ交換に筋肉注射などの辛い経験を味わってしまう結果になってしまいました。
「痔瘻って痔の中でもそんなに怖い物?」
はい! 痔の中の王様です(私が勝手に任命)
イボ痔や切れ痔などは、手術を施さなくても完治するケースがありますが、この痔瘻だけは手術だけしか完治の方法がありません。
まして、肛門科に行くのを躊躇してしまい何カ月も他っておくと、トンネルが複雑に絡み合う「複雑痔瘻」になってしまい最悪の場合は、大腸がんになってしまう危険性があるのです。
ですから、ポッツとしこりになったおできができて(特に肛門辺り)痛みがあるなら恥ずかしがらずに肛門科で診察してもらってくださいね。
3ヵ月も他っておいた私が言うのもあれですが・・🙇
では、なぜ痔瘻になってしまうのでしょうか?
次は痔瘻になる原因を見て行きましょう。
痔の王様!痔瘻の原因は何?
「下痢です!」
下痢が細菌をもたらしてしまうのです。
もともと肛門陰窩はとても小さいくぼみなので通常は便が詰まる事はないのですが、下痢をしてしまうと便が入りやすくなってしまうのです。
なので、痔瘻の原因になる下痢にならないように常日頃から生活習慣を気をつけておかないといけませんね。
他には、ストレスや疲労により免疫力の低下が進むと細菌に感染しやすくなってしまいますから気をつけましょう。
特に、免疫力が落ちている時に下痢になってしまうケースが1番危険なので覚えておきましょう。
「痔瘻の原因の下痢の予防と免疫力を高める為には?」
・しっかりと睡眠を取る
・お酒は控えめ
・タバコはダメ
・偏った食事をしない
・野菜は多めに摂る
・こまめな運動をする
・お風呂ではしっかり温まる
・トイレの力みはダメ
以上の8点は最低限守りましょう!!
まとめ
いかがですか? たかがおできと思っていると怖い結果になってしまうことがお分かりになって頂けましたでしょうか?
そして、痔の手術の中でも痔瘻の手術が1番難しくなりますので、もしも、あなたが痔瘻になってしまった場合は必ず痔の専門病院に行き信頼できる先生の手術を受けて下さい。
ちなみに、トンネルが3つもあった私の厄介な痔瘻も痔の専門の野垣病院の先生により治していただきました。
野垣病院は九州や北海道からも痔の手術を受けに来られる患者さんもいるぐらい人気がある病院ですから覚えておいてくださいね。
どちらにしても、痔瘻にならないように規則正しい生活をして健康でいましょうね♪