え!大好きな銀杏を食べると中毒症状が出るの?
これから銀杏が美味しく食べられる時期なのに、変な話を聞いてしまったなぁ~
なんて事をお考えではないでしょうか?
確かにそんな話を聞いてしまうと、大好きな銀杏を食べるのにも躊躇してしまいますよね。
実は私が、銀杏の食べ過ぎで運悪く中毒症状が出てしまった一人なのです(-_-;)
もう10年くらい前ですが、両親が銀杏農家を営む同僚から銀杏を一箱頂いたのです。
普段はスーパーでパックに入った物を買うぐらいなので、一箱も貰ってしまった私は大喜びでした。
早速その晩、銀杏パーティーの開催♪
まぁ、二人だけの我が家ですから、盛り上がり楽しんだのは私だけでしたけど(^^;
しかし!その後です。楽しかった余韻に浸りながら布団に入り、ぐっすりと眠りについた私を銀杏中毒の症状が襲って来たのです。
あの苦しみは思い出すのも嫌でたまりません。二度と御免だと今でも思っています。
と言う事であの時に、私が体験した銀杏の中毒症状がどれほどのものなのか、また、症状を避ける為にはどうするのが良いのかをズバリお伝えいたします。
お読みになり、私と同じ体験をしないように気を付けてください!
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私の銀杏中毒の症状とは?
あの時、私に襲ってきた症状は以下の通りです
- 胸焼け
- 吐き気
- 腹痛
- 頭痛
- 不整脈
- 下痢
では、その体験を細かくお伝えいたします。
私の銀杏中毒症状の体験
銀杏をたらふく食べてぐっすり眠りについたのですが、夜中の三時頃に凄い胸焼けがして目がパチリ!お布団に入って四時間後ぐらいですね。
じっとしていたのですが、だんだん吐き気がしだし、お腹も痛いし頭痛もでてきた。
トイレに立ち上がると目まいもするし、心臓もバクバクする。
トイレに行き吐く事はなかったのですが、下からは水状態の下痢が朝方までに四回程続きました。
朝になり、吐き気や目まい、心臓のバクバクなどは治まっていたのですが、会社に行く時間になっても頭痛とお腹の調子は良くなりません。
風邪の菌が胃腸に入る胃腸風邪にでもなってしまったのだろうか?と思い、会社に行く前に病院に寄る事に決めました。
■先生との会話
先生に事情を説明すると、
先生は、「食あたりの疑いもありますね?昨日何を食べられましたか?」
私は、「別に変な物は食べていないと思います・・生ものは食べていないですし・・ただ、夜は銀杏をつまみでワインを飲み過ぎたぐらいです・・」
ワインの飲み過ぎを指摘されると思った私は、次の先生の意外な言葉に少し驚きました。
先生は、「銀杏が怪しいですね。銀杏結構食べられましたでしょう?」と言われたのです。
私は、「数は数えていないですけど、たぶん70~80個ぐらいです」
すると先生は、納得するような顔で「今回は銀杏の中毒症状がでたようですね」との事。
先生は、「体調にもよりますが銀杏を40個以上食べると中毒症状が出る場合があります。大人ならその数ですが、子供なら10個も食べれば酷い中毒症状が出るケースもありますから、子供に銀杏を食べさせる場合は絶対に注意するようにしてくださいよ。今日の所は注射を打って、薬を出しときますね。」
私は、注射と聞いたので暗い顔をして「はい・・」と言ったのを覚えています。
以上が先生との会話です。
その後は注射を一本打ち、薬を貰って会社に向かいましたが、車の中で「え~!銀杏て、食べ過ぎると中毒になっちゃうの~!!」って1人で叫んでいました。
確かに、あれだけの量の銀杏を食べたのは初めてでしたけど、今まで銀杏を食べて体の不調が起きた事は一度もなかったからビックリです。
先生曰く、銀杏の中毒症状は食べてから1時間~12時間の内に何らかの症状が出るとの事です。
もし、私のように頭痛や吐き気目まい腹痛などが出たら銀杏の中毒を疑ってください。
特に子供の場合は直ぐに処置をしなければ重症化に進む恐れもありますから十分に気を付けてくださいとの事です。
今回、私の中毒症状は軽く済んで良かったのですが、重い症状が襲ってくるととんでもない事になるようです。
怖いですね・・
では次に、症状が重い場合を見て行きましょう。
銀杏中毒は激しく出ることもある
症状が重くなると、- 意識障害
- 痙攣
- 下肢のマヒ
- 呼吸困難
- 呼吸が速くなる
- 顔面蒼白
なぜなら昔、戦前戦後には銀杏中毒で死亡したケースが多数あった報告があります。また、最近でも大人の女性が80個~100個程食べた後に突然意識不明の重体に陥ったり、男性がお酒と銀杏を大量に食べた翌朝に痙攣を起こして意識を失い、緊急搬送された事もありました。
子供の場合は、銀杏を15個程食べた後に突然痙攣を起こし病院に搬送され後、そのまま死亡してしまったと言う悲しい事件もあります。
私が病院で聞いた、子供が10個も食べれば中毒症状が出ると言うのは本当のようですね。
さて、銀杏中毒の症状がどのようなものか、どれだけ恐ろしいかが分かったところで、次は銀杏を食べ過ぎるとなぜ体の不調が現れるのかを見て行きましょう。
銀杏の中毒症状はなぜ起きるの?
大好きな銀杏をこれからも食べる為にも、なぜ食べ過ぎると中毒症状が出るのか凄く気になります。
病院の先生からもお話しはして頂きましたが、自分でも詳しく調べてみました。
すると、我々に必要な栄養素に深く関係がある事がわかりました。
その栄養素はビタミンです。
■ビタミンの種類
・A
・B1
・B2
・B6
・B12
・ナイアシン
・パンテトン酸
・C
・D
・E
・K
・葉酸
・ビオチン
この中のB6に原因がありました。
正直ビタミンB6と聞いても、ピンとこなかったのですが、調べて分かった事はこのビタミン6は、タンパク質の分解や合成を補ったり、皮膚や毛髪、歯などの健康を保たせているし、神経伝達物質の合成の関与もしている大切な栄養素でした。
この大切なビタミン6が不足してしまうと、
・疲れる、だるい
・食欲がない
・胃腸が弱くなる
・肩こり
・手足のしびれ
・口内炎
・湿疹
・神経系の障害
などの症状が出てしまいます。・食欲がない
・胃腸が弱くなる
・肩こり
・手足のしびれ
・口内炎
・湿疹
・神経系の障害
そして、銀杏の中毒症状にはこの中の神経系の障害が大きく関係しています。
実は銀杏には、ビタミン6の構造と似たメチルピリドキシンと言う物質を含んでいます。
銀杏を食べ過ぎると、肝臓が過剰摂取したメチルピリドキシンの分解に追いつけなくなり、徐々にビタミン6の働きを阻害し欠乏症に追い込んでしまうのです。
すると、ビタミン6の働きである神経伝達物質の合成が悪くなり、私の身に起こったような目まいや吐き気、不整脈などの神経障害を引き起こしてしまう訳です。
要するに銀杏の中毒症状とは、メチルピリドキシンの過剰摂取によるビタミン6の欠乏が原因と言う事になります。
では原因が分かったところで、大好きな銀杏を食べるにはこれから何を気を付ければ良いのかを見て行きましょう。
銀杏中毒に掛からない安全な食べ方は?
もちろん銀杏を食べ過ぎない事です。
そして、日頃からビタミン6を多く含む物を食べ、体内に蓄積させることです。
銀杏を食べる時に一緒に食べるのも良いですね。
■ビタミン6が多く含まれる代表的な食べ物
・にんにく
・豚レバー
・牛肉レバー
・マグロ
・カツオ
・いわし
・鶏肉
・サンマ
・バナナ
などがあります。
子供の場合は、体が小さい為にビタミン6を摂取しても、どうしても体内に蓄えられる量は少なくなってしまいます。それでも日頃から、食べ物の好き嫌をなくし何でも食べる習慣を身に着ける事が大切になってきます。
しかし、病院の先生が言われるように、子供に銀杏を食べさせる時には細心の注意が必要ですし、五歳未満の子供には食べるのを我慢させる事も必要かもしれませんね。
大人も同じです。常識的な範囲で食するようにしましょう。
私も反省しております(^^;
まとめ
いかがでしたか?
銀杏中毒は本当にあると言う事にビックリされたでしょうか?
しかし、銀杏は食べ過ぎなければ安全に食べることが出来ますし、栄養が豊富な食べ物でもあります。
日頃から好き嫌いをなくし、ビタミン6を含むものを食べていれば大丈夫です。
記事の中で、昔は死亡した人が見えたと書きましたが、戦前戦後の日本には食糧難もありビタミン6を含む栄養のある物が食べれない為の悲劇です。
昨今の日本ではその様な事は起こらないと思いますが、念のためもう一度言います。
もし銀杏を食べて、
・意識障害
・痙攣
・下肢のマヒ
・呼吸困難
・呼吸が速くなる
・顔面蒼白
なども症状だ出たら急いで病院に行くようにして下さいね。
特に子供には気を付けてください!
今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました!