肉が大好きな私ですが、魚だって肉に負けないぐらい大好きです。なので、よく海の方に出かけては新鮮な魚介類を食べてきますし、家でも魚をよく食べています。
で、先日も高知に遊びに行く前に、美味しい鰹のたたきでも食べてこようと妻と計画を立てていました。そんなとき…
私
あのさー、鰹って初鰹と戻り鰹があるよね。
妻
うん。あるね。
私
この両者の違いは知ってる?
妻
え~そんなの気にしたことないよ~名前が違うだけじゃない!
私
そんなことなくて、初鰹と戻り鰹にはちゃんと違いがあるんだよ。
妻
じゃーさ、高知に行ったときに、両方を食べ比べさせてよ!
私
…..
と、お金が掛かるような展開になってきたので話を中断した私です(^^;
ですが、それから高知に行き、鰹を食べながら初鰹と戻り鰹の違いなどを色々と説明してあげたら納得したようでした。(残念ながら食べ比べはできませんでしたが…)
ということで今回は、初鰹と戻り鰹の違いについてお届けいたします。
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初鰹とは?戻り鰹とは?
さて、この両者ですが、どうして同じ魚なのに、初鰹と戻り鰹と呼び方が違うのかを、始めにお伝えしておきます。
そもそもまず鰹とは、赤道付近の暖かい海で生まれ、毎年2月~3月頃に黒潮に乗って九州沖に群れをなして現われ、そのまま餌を求めて北上して行きます。そしてその初めにやってくる若い鰹を「初鰹」と呼びます。
そして、捕獲されなかった初鰹は、そのまま6月~9月頃にかけて東北、北海道南部沖まで北上を続け、10月~11月に産卵のために南の海に戻って行くのですが、その鰹が「戻り鰹」と呼ばれるのです。
と、呼び方の違いの意味がお分かりになったところで、本題の初鰹と戻り鰹の違いについて見ていきましょう。
初鰹と戻り鰹の4つの違い
その両者の違いは大きく分けると、
- 捕獲時期(旬)
- 味
- 栄養
- 食べ方
では、順番に見ていきましょう!
捕獲時期(旬)の違い
初鰹の旬を季節でいうと、「春」となり、戻り鰹の旬は「秋」となります。
間違ってはいないのですが、初鰹に関しては捕獲される時期や地域により、若干違ってきます。下の画像が初鰹と戻り鰹の行動パターンになります。
2月頃から九州沖に姿を現す初鰹が、9月頃まで北上を続けてから、戻り鰹になって南に向かいUターンするのがお分かりになると思います。
その行動から見て取れるように、
- 宮崎県付近:2月~3月頃
- 高知県付近:4月~5月頃
- 和歌山県付近:6月頃
- 千葉県付近:7月頃
- 気仙沼付近:8月~9月頃(旬)
そして、戻り鰹の旬は、南に向いUターンを始めた9月~11月頃までになります。この時期に捕獲された戻り鰹であれば、どこの地域で食べても美味しいですよ~♪
味の違い
両者の味の違いは
- 初鰹:さっぱりした美味しさ
- 戻り鰹:こってりとした美味しさ
この2つに分かれます。
要は、初鰹の方は、さっぱりとした味わいで口当たりがよく、戻り鰹の方は、こってりとした濃厚さがあり、もっちりと食べごたえのあるということです。
実際、私もこの両者を食べてみて感じたことは、初鰹の赤身はさっぱりとしているが、美味さが後をひき、何切れでも食べられる美味さでした。
戻り鰹はというと、口に含んだとたんに濃厚な脂身が感じられ、もちもちとした食感でとても美味しかったですね。
このように、両者には味の違いはありますが、どちらも美味しい魚ななのは間違いないので、あとはさっぱりが好きなのか、こってりが好きなのかと、好みが分かれるのではないでしょうか(^^♪
私はどちらかと言うと、こってりとして脂がのった戻り鰹に軍配があがりましたよ~
栄養の違い
鰹は栄養が豊富な魚で、タンパク質に関しては、マグロやサバ、イワシ、アジなどよりも含有量が多くあります。
血液をサラサラにしてくれるEPA(エイコサペンタエン酸)、脳を活性化するDHA(ドコサヘキサエン酸)や、ビタミンB、鉄分なども多く含んでいる栄養宝庫な魚です。
しかし、その栄養分の中にも初鰹と戻り鰹では含まれる量に違いがあるものがあり、それを数字で比べると以下のようになっています。
カルシウム/㎎ | カリウム/㎎ | レチノール/μg | ビタミンD/μg | セレン/μg | |
初鰹 | 11 | 430 | 5 | 4 | 0 |
戻り鰹 | 8 | 380 | 20 | 9 | 100 |
初鰹には、カルシウムや血圧を下げるのに効果的なカリウムが多く、戻り鰹にはエイジングケアに効果があるレチノール、老化防止に欠かせないセレンが豊富に含まれています。
とくに、セレンは初鰹の0μgに対して戻り鰹の100μgは凄いですね。
食べ方の違い
鰹の食べ方の違いといえば、やはり「たたき」か「刺身」になるのではないでしょうか^^
そしてこの2つを食べる場合に、初鰹と戻り鰹のどちらでも問題はないのですが、「刺身はやっぱり初鰹で、たたきなら戻り鰹が最高!」の意見がありますし、その逆もあります。
そして当然、どちらで食べても美味しいと言う声があるのも確かです。
なので今回は、私が実際食べ比べて感じたことをお伝えしたいと思います。参考までにお聞きくださいね^^
たたき
私なら初鰹で決まりです。さっぱりとしてクセもない赤身はたたきにして、ワサビや生姜などの薬味、スライスしたニンニクなどと食べたら最高です。
私が高知で入ったお店「漁師料理 明神丸」さんで初めて食べた塩たたきはメッチャ美味しかったです。すっきりとした身に塩味がピッタリと合い絶品メニューでしたよ^^
なので毎年、明神丸さんから取り寄せています♪
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刺身
やはり戻り鰹です。あのマグロのトロのような脂がのった身は、刺身で食べられる方が絶対おすすめです。
あの口どけ感バッチリの赤身の濃厚な味わいは戻り鰹でしか味わえませんね。
なので、私は戻り鰹の時期は行きつけの魚屋専門店で新鮮な鰹を手に入れては、美味しい刺身を堪能しています~♪ そして残った赤身は、照り焼きや角煮にして食べますが、これもまた最高に美味しいです^^
あ!魚屋さんで新鮮な鰹を選ぶポイントを紹介しますね。何と言っても鰹は新鮮さが命ですから覚えておいて損はないと思いますよ~
新鮮な鰹の選び方
せっかく買った鰹の鮮度が悪く、まずくて食べられなかったら最悪です。なのでそんなことがないためにも、選ぶ時のポイントをお伝えしますね。
刺身の場合
スーパーや魚屋専門店で買う場合は、刺身になっている状態ではなく半身かサクを選ぶようにするのがおすすめです。
チェックするのは、身と血合いの色合いです。身は茶色く濁っていない赤色(戻り鰹はややピンク色)で、鮮やかなもの。そして、切り口が虹色に光を帯びていないものが新鮮な証拠です。
血合はどす黒くなっていると新鮮ではないので避けましょう。
以上のポイントを確認してOKなら家でも美味しい刺身が食べられますし、その身をたたきにしてももちろん最高に美味しいですよ。
1本丸ごとの場合
スーパーなのでは、鰹丸ごと1本を見かけることが少ないかもしれませんが、魚屋専門店などでは何本かが並べられています。
その丸ごと1本を買う場合にまず確認することは、腹部にある縦縞です。この縦縞は、死んだ直後に現われるものなので、はっきりしているほど新鮮な証拠になりますよ。
あとは、目が綺麗で澄んでいて背びれがピンとしており、全体的に光沢があればOKです。
まとめ
いかがでしたか。初鰹と戻り鰹の違いは^^
とても美味しい魚ですが、それぞれの違いを把握していれば、楽しく食べられて美味しさも倍増するのではないでしょうか(^^♪
ではここでもう一度おさらいをしておきますね。
初鰹とは、2月~3月頃から三陸沖に向かって北上する鰹であり、戻り鰹とは、10月~11月に産卵のために南の海に戻って行く鰹でした。
そして、両者の大きな違いは、
★捕獲時期(旬)
・初鰹:2月~8月頃(地域により違いがあり)
・戻り鰹:10月~11頃
★味の違い
・初鰹:さっぱりした美味しさ
・戻り鰹:こってりとした美味しさ
★栄養
・初鰹:カルシウムや血圧を下げるのに効果的なカリウムが多い
・戻り鰹:エイジングケアに効果があるレチノール、老化防止に欠かせないセレンが多い
★食べ方
・初鰹:たたきがおすすめ
・戻り鰹:刺身がおすすめ
※食べ方はあくまでも私のおすすめです。
今年も新鮮で美味しい鰹をたくさん食べたいですね(^^♪
今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました。