ダイビングをする私は、沖縄で物凄く怖い経験をしたことがあります。それは、海中から顏を出すと、何やらこちらに向かい、進んでくるものがあるではないですか^^;
何か嫌な予感がしたのですが、そのまま向かってくる物体を見ながら静止していると、目の前に現れたのは「ヘビ」です!正確に言うと「ウミヘビ」です!
さすがにビックリした私は、顔を海中に沈めて難を逃れたわけですが、あの時、そのまま静止し噛まれたりしていたらどうなっていたのでしょうね^^;
やはりウミヘビは、毒をもったヘビなのでしょうか・・?と言うか、海に生息しているウミヘビって、魚類なのか?爬虫類なのか?どっちなのでしょう?
ということで今回は、ウミヘビは魚類なのか爬虫類なのかを調べましたのでお届けいたします。
ウミヘビは魚類?爬虫類?
それでは、ウミヘビが魚類か爬虫類かを調べてわかったことをお伝えすると、
- ウミヘビには爬虫類も魚類も両方いる
という事でした。
要は、
ウミヘビ科(ウミヘビか)は、
1.爬虫類有鱗目(ヘビ・トカゲの仲間)に属する科(学名:Hydrophiidae)。ウミヘビ類をコブラ科 Elapidae のウミヘビ亜科 Hydrophiinae とする説もある。
2.魚類ウナギ目に属する科(学名:Ophichthidae)。
引用元:wikipedia
このように、ウミヘビにはヘビの仲間と魚の仲間の2種類がいるということです。そして、爬虫類のウミヘビは、もともと陸に生息していたものが進化したものになります。
そして、この2種類には色々と違いもあり調べてみると、
- うろこ:無い
- 背びれ:有る
- 胸びれ:有る
- エラ :有る
- 毒 :無い
- うろこ:有る
- 背びれ:無い
- 胸びれ:無い
- エラ :無い
- 毒 :有る
のようになっていました。
パッと見はよく似た2種類ですが、確かに違いがあります。魚類のウミヘビはヒレもエラもありますが、爬虫類のウミヘビにはありません。とくに、エラがない爬虫類のウミヘビは、水中では呼吸ができないので、海面に顏を出し呼吸をしなければなりません。そのかわり恐ろしい毒をもっています。
あ!それと、魚類のウミヘビは海の中で卵を産みますが、爬虫類のウミヘビの中には陸に上がって卵を産むものもいます。ウミガメと同じですね。^^
次は、その2種類のウミヘビにはどのようなものがいるのかを覗いてみましょう。
ウミヘビにはどんなヘビがいるの?
さて、爬虫類のウミヘビと魚類のウミヘビですが各種の代表的なヘビを紹介しますね。
■爬虫類のウミヘビは、
- エラブウミヘビ
- ベルチャーウミヘビ
- クロガシラウミヘビ
の3種類
■魚類のウミヘビは、
- ダイナンウミヘビ
- ホタテウミヘビ
の2種類
以上5種類です。
では、見ていきましょう。
爬虫類のウミヘビ
エラブウミヘビ
暖かい海が好きなので、日本でなら沖縄地方の海でよく見かけます。ですが、最近の温暖化により九州や四国などの本州南岸でも見かけるようになっています。毒の強さはハブの70倍以上とも言われているのでダイビング中や海水浴中には出会いたくない生き物の1つですね~~^^;
全長は小さいので70cm程、大きくなると150cmを超える物もいます。小さい頃は鮮やかな青色をしていますが、大きくなるにつれて褐色味を帯びてきます。そしてこのヘビは、卵を産むときには海の中ではなく陸に上がって産卵をするタイプです。
「#エラブウミヘビ」は #猛毒 である!😎
— 最上賢治 (@VerdeAnemo) 2018年2月16日
しかし、毒のある生物ほどより美味しい!😋
猛毒の「#安倍皮餅」は
何故か旨く無いが(ー_ー)!! pic.twitter.com/5x2PusWvQG
ベルチャーウミヘビ
最強の毒をもっていると言われるのが、このヘビです。その強さは陸に生息する毒蛇の100倍の威力があり、一噛みの毒の量で人間なら1万人もが犠牲になるとも言われています。
しかし、性格的にはおとなしく、人間を襲ってくることはほとんどないらしいのですが、私は絶対に遭遇したくはありませんね^^;
それとこのヘビは、エラブウミヘビと違い卵を陸に産むのではなくお腹の中で孵化させて産む卵胎生です。
ベルチャーウミヘビ
— ひろき はいふり難民 (@3e82c9522ba0444) 2018年3月6日
半致死量0.0001mg(1万人の人間と2500万匹のネズミが死ぬ数値)
怖いなぁ、とづまりすとこ pic.twitter.com/65RnVidf0F
クロガシラウミヘビ
日本では沖縄の海に多く生息しているヘビですが、まれに対馬海流に乗り北海道の海まで行ってしまうこともあります。全長は100㎝前後で細長く淡黄色で黒いシマシマ模様が入っています。そして頭部小さく、名前の通り「黒い頭」をしています。
そして強い毒ももっていて、攻撃的でもあるため、海の中で人間を見つけると襲ってくることもあるので要注意ですよ^^;
あと、このヘビもベルチャーウミヘビと同じく卵をお腹の中で孵化させて産む卵胎生です。
クロガシラウミヘビ、穴の中に頭を突っ込んでなにか食べてた pic.twitter.com/pQ3jAiC0sJ
— ゐモリノフ (@qGEZJCGROmyI0sK) 2018年3月5日
魚類のウミヘビ
ダイナンウミヘビ
ダイナンウミヘビは大きくなると全長が2mを超えるものもいます。日本では東北地方から九州地方までの太平洋岸に生息しており、日本海側では新潟県より南に生息しています。見た目は灰褐色でうろこはなく、ハモのような顔をしています。私も一度釣り上げたダイナンウミヘビを見たことがあるのですが、歯が鋭くて怖い顔をしているなぁ~が第一印象でした^^;
このダイナンウミヘビですが、海の中では体を砂の中に埋め、周りの様子を伺うように顔だけを砂の中からひょこんと出している面白いヘビでもあります。
ダイナンウミヘビ https://t.co/96oGjVAaPh pic.twitter.com/r9DrenAzoR
— 石井タカアキラA(GORGE.IN) (@OIPLabel) 2016年11月1日
ホタテウミヘビ
ホタテウミヘビはどこから見ても、ウナギかアナゴに間違えそうな体色と顔をしています。なので、海釣りに出かけ釣り上げたら、アナゴだと信じて持ち帰り料理をしてしまう人もいるほどです。
生息している分布は、ダイナンウミヘビとほとんど同じ海です。そして、日頃は海の中で、ダイナンウミヘビのように砂の中から顔を出して過ごしています。
捌いてる途中で何かがおかしいと思って調べてみたら、『アナゴ』じゃなくて『ホタテウミヘビ』っていう海蛇やった…… pic.twitter.com/uXB3BEfDfa
— 猿の惑星 (@sadaaki14) 2015年9月6日
このダイナンウミヘビとホタテウミヘビは、魚類ウナギ目に属する科になるので、ウナギの仲間と言いうことですね。そうなると考えてしまうのが、ウナギのように美味しく食べられるのかではないでしょうか(^^♪ それに、もしかして爬虫類の方も食べることができるかも気になりますよね。
なので、その辺りを調べてみました。
ウミヘビは食べられることができるの?
爬虫類のウミヘビは、毒があるのでさすがに食べられないと思ったのですが、沖縄では郷土料理のメニューで、エラブウミヘビをブツ切りにし、豚足、昆布を加えて煮込んだ「イラブ―汁」と言うメニューがありました!そして、このイラブ―とはエラブウミヘビのことを指すのです。
イラブ―汁は、豚と昆布のダシがバランス良く絡み合い、コクと旨味もある美味しい汁に仕上り、エラブウミヘビ自体も臭みがなく、淡白で美味しい魚の身を食べている感じで楽しめるようです。次回沖縄に行ったときは、是非挑戦したいと思います^^;
そして、魚類のウミヘビのダイナンウミヘビとホタテウミヘビですが、どちらも美味しく食べられるようです。食べた人の話をまとめると、骨が多いので少し食べずらいが、脂がしっかり乗り、焼いて食べたらウナギのかば焼きに匹敵するほどだそうですよ~~^^美味そうですね♪
なので、私の友達に自称釣り名人^^がいますから、今度釣り上げてもらい一度食べてみたいと思っています。その時は必ず報告しますね♪
さて、次回沖縄に行ったなら、イラブ―汁は食べてみたいと思っている私ですが、海の中では絶対にウミヘビには遭遇したくはありません。そんなウミヘビと遭遇しないで済む方法があるのかも気になり調べてみました。
ウミヘビに遭遇しない方法は?
調べてみましたが、遭遇するかしないかはどうやら運のようでした^^;しかし、どちらかと言うとウミヘビは夜行性なので、昼間は珊瑚や岩陰などに隠れていることが多いようです。なので、そのあたりを覗かなければ遭遇する可能性は低くなります。
ですが、ウミヘビは海面に出ての呼吸が必要になるので、私のように運悪く遭遇してしまうケースもあります。しかし、基本的におとなしい性格なので、遭遇してもこちらから興味本位で触りにいかなければ安全です。
とは言え、海の中では何があるかわかりません。なので、もしウミヘビに噛まれてしまった場合は、慌てたりパニックにならずに、噛まれた箇所を綺麗な水で洗い流し、速やかに病院に向かうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。ウミヘビが魚類か爬虫類かの疑問が解けましたでしょうか(^^♪
これから海に入る時は、爬虫類のウミヘビには気を付けないといけませんね^^;今回調べているうちに分かったのは、私が沖縄で遭遇したヘビは、どうやらエラブウミヘビな気がしますね。噛まれないでよかったです^^
ではここでもう一度おさらいをしておきます。
ウミヘビは、
- ウミヘビには爬虫類も魚類も両方いる
ということでした!
今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました。