動物園が大好きな私^^
なので休日には、妻と動物園によく出かけます。
そして、その動物園に甥っ子や姪っ子を連れて行く事もあるのですが、甥っ子がシロクマを見ながら質問してきたのです。
そんな質問に私は「どこなんだろう・・?」と固まってしまいました(^^;
確かに北極グマとは聞いた事がありますが、南極グマは聞いた事がありません。で思ったのが「北極と南極の違って何?」でした。
と言う事で今回は、そんな疑問について徹底的に調べましたのでお伝えします。
では見ていきましょう。
北極と南極は何が違うの?
今回甥っ子の一言で私の好奇心に火が着き、北極と南極の違いについて調べて分かったことは、
- 寒さの違い
- 天気の違い
- 人口の違い
- 面積の違い
- 動物の違い
なるほどと驚く事ばかりですよ^^
では順番に見ていきましょう。
北極と南極の寒さの違いは?
この両極地は、距離として約二万キロ離れており気温の差がかなりあります。
お互い寒いのは当然なのですが、両極地の寒さの差を比べてみると、
- 北極:平均-18℃ 観測最低気温-71℃(シベリア地域のオイミヤコンにて)
- 南極:平均-55℃ 観測最低気温-89.2℃(大陸中央部のボストーク基地にて)
確かに、北極の平均気温-18℃は物凄く寒いですが、南極の-55℃と言うのは物凄~~く寒いですよね(^^;
ちなみに、オイミヤコンの動画ありましたので、どれぐらい寒いのかご覧ください
↓ ↓
では次に、この両極地に寒さの差が出てしまった気温の違いの原因について見てみましょう。
北極と南極の気温の違いは何故?
原因として、
- 陸地
- 標高
- 海流
北極と南極は陸地が違う
北極は陸地ではなく、海の上にある氷の塊です。想像するととても寒そうですよね(実際寒いですが^^;)
実は、北極は海の上にあるおかげで、南極よりは気温が下がらなくなっているのです。なぜなら海水は、日光で温まりにくい代わりに冷めにくいからです。
私もダイビングをやるので分かりますが、外は寒いけど海の中の方が温かいと言う事があります。それに子供の頃、天気の悪い時にプールに行くと、外よりプールの中の方が温かいからと出たくない事もありましたし…^^
あなたもそのような経験がありませんでしたか?
しかし、陸地の氷の塊、南極はそうはいきません。
南極大陸とは、氷が何層も何層も積み重なり出来上がった氷の山の塊であり、陸地は日光で温まりやす代わりに、それ以上に冷めやすいので、氷の塊の南極大陸は気温が上がる事はなく、下がったままの状態が続いているのです。
陸の方が海よりも冷たくなりやすいと言う事ですね。
北極と南極は標高が違う
北極と南極では標高が全く違います。
北極は海の上にある氷の塊なのでそんなに高くはなく、せいぜい高くて約10㍍ほどですが、大陸にある南極は平均で2,000㍍、最大で4,000㍍の氷に山になります。
世界中の山にしても、標高が高くなれば寒くなります。南極は氷の山ですから超寒くなるのは当然ですね^^
北極と南極は海流が違う
もう一つ、北極と南極は海に流れ込んでくる海流に違いがあります。
北極には南から流れてくる温かい海流のメキシコ湾流があるために、海水温度が下がりにくくなっていますが、南極には大陸周りに南極環流と言う大海流が流れています。その還流が暖流を跳ね除けてしまう為に、海水温度は下がりっぱなしになり、気温もグッと低くなってしまうのです。
この海流の違いも北極と南極の気温の差にかなりの影響がありますね。
北極と南極の天気の違いは?
この両極地の天気、雪が降るのは当然ですが雨はどうなのかと調べてみると、
- 北極:たまに降る
- 南極:降るのは珍しい
北極の場合は、北極地点でも気温が5℃になることがあるので、雨が降ってもおかしくはありませんね。しかし南極地点では最高でも-14℃なので雨が降る確率は0です。それでも大陸の場所によっては非常に珍しいですが雨が降る時があるようです。
南極で、9年ぶりに雨が降ったと言う記事です↓
【昭和基地=南極観測隊同行記者】南極・昭和基地で22日(日本時間同日午後~23日未明)、降雨が観測された。気象庁の記録によると、昭和基地での雨は2004年1月1日以来約9年ぶり。
22日の昭和基地は午前9時半ごろに降り始めたみぞれが同11時すぎに雨となり、夜まで断続的に降り続けた。最高気温は4.6度、最低気温は0.9度で、0度を下回らない珍しい一日となった。
昭和基地に滞在する気象担当の南極観測隊員によると、基地で長年続く気象観測の記録からは地球温暖化を示す気象の傾向はみられておらず、基地の北東側にある高気圧から暖かくて湿った空気が上空に入ったのが原因と考えられる。基地では雪を前提として降雪量しか観測しておらず、この日の雨量は不明。
基地内では南極での珍しい雨を写真に撮ろうとカメラを手にする南極観測隊員の姿も。気象庁から派遣されて約1年の越冬生活を過ごした藤田建隊員は「久しぶりの雨のにおいをとても新鮮に感じました」と話していた。
引用元日本経済新聞
あと、この両極には地球のまわっている軸が約23.43度傾いているために起こる白夜(太陽が1日沈まない現象)と極夜(太陽が1日昇らない現象)があります。
その時期にも違いがあり、
- 北極:夏至に白夜、冬至に極夜
- 南極:冬至に白夜、夏至に極夜
まぁ、北半球と南半球と真逆に位置するために当然といえば当然ですね^^
では、この両極地には何人ぐらいの人が生活をしているのか人口について見ていきましょう。
北極と南極の人口の違いは?
両極地の人口を比べてみると、
- 北極:約665.100人
- 南極:0
※人口も北極は北極点を含む圏内すべて、南極も南極点を含めた大陸での数です。
「え~!南極は0!」と私はビックリの反面、やはり人間が住めるような場所ではないのだと実感しました(^^;
ではまず、北極の人口ですが、これは北極の3大都市の数字を合わせたものになります。細かく都市別に分けてみると、
- ムルマンスク(ロシア):325.100人
- ノリリスク(ロシア):135.000人
- ヴォルクタ(ロシア):85.000人
- トロムソ(ノルウェー):62.000人
- ロヴァ二エミ(フィンランド):58.000人
厳しい寒さの中にある極地ですが、これだけの人が生活をしているのは凄いと思います。でも、流石に北極海の氷の上には住めないですね。シロクマさんのエサにもなってしまう恐れもありますし・・(^^;
そして、南極の人口の0という数字ですが、こちらも正確には永住している人が0であり、幾つかの国が南極大陸の調査をする為に研究所を設置し、何人かで編成チームを作り南極に送っています。日本ではそのチームを「南極観測隊」と呼んでいるのは有名ですね。
それらの研究所に参加してる人が冬には約1000人、夏には約5000人が極寒の地で交代制で生活をしているので、南極に人が存在していないわけではありません。
さて、この両極地、一体どれぐらいの大きさがあるのでしょうね。
北極と南極の面積の違いは?
両極の面積の大きさは、
- 北極:約14.056.000k㎡
- 南極:約14.000.000k㎡
※赤線の囲み枠辺りが北極圏です。
しかし、昨今の温暖化により北極の3分の2にあたる北極海氷面積も年々減少し続け、2018年1月18日時点での北極海氷面積は12.700.746k㎡になっています。
いずれは元に戻れば良いのですが、このまま氷が解けていったら北極に生息する動物にも影響がでるのは目に見えていますよね。
と言う事で、次に両極の動物について見ていきましょう。
北極圏と南極圏に生息してる動物の違いは?
まず、北極と南極に生息している動物について調べてみたら
- 北極:動物が多い
- 南極:動物が少ない(陸生哺乳類は0)
そして、
- 北極:シロクマはいるがペンギンはいない
- 南極:ペンギンはいるがシロクマはいない
私が驚いたのは、南極には北極と比べて動物の数がかなり少ないと言う事です。寒い両極地ですからそれほど多くの動物は生息していないと思っていたのですが、南極には陸生哺乳類が全くいなく、陸地に生息しているのは、節足動物と言って「トビムシ」や「ダニ」などだけで、生息している生物の種類は現在分かっているだけで268種類です。
それに比べて北極には、約40種類の陸生哺乳類がおり、海洋性哺乳類の数も豊富ですし、全体で約21.000種類の生物が生息しています。
私が、両極地の代表的な動物を調べてみると、
■北極に生息してる動物
- トナカイ
- オオカミ
- ジャコウウシ
- レミング
- ノウサギ
- ホッキョクギツネ
海洋性哺乳類
- シロクマ
- クジラ
- アザラシ
- シロイルカ
- タテゴトアザラシ
- アゴヒゲアザラシ
- ワモンアザラシ
- セイウチ
- イッカク
鳥類
- シロカモメ
- ウミスズメ
- ウミガラス
- ニシツノメドリ
海洋性哺乳類
- シャチ
- ミナミゾウアザラシ
- カニクイアザラシ
- ウェッデルアザラシ
- ヒョウアザラシ
- ナンキョクオットセイ
- ザトウクジラ
- ミンククジラ
- ダンダラカマイルカ
鳥類
- ペンギン(コウテイペンギン・アデリーペンギン・アゴヒモペンギン)
- ワタリアホウドリ
- トウゾクカモメ
やはり、南極には海洋性哺乳類などは生息していますが、陸生哺乳類は全く見当たりませんでした。
これは、北極より極寒な地には生息できる陸生哺乳類がこの地球上にいないと言う事も考えられますが、陸生哺乳類が誕生する前に南極が歩いては行けない場所に移動してしまったことも理由の一つにあげられます。
ではもし、シロクマが南極に歩いて渡ったとして生息できるのかと思い調べましたら、秋田大学理事/副学長である妹尾 春樹氏の論文「ホッキョクグマの生態・食性から見る環境適応」の中の一部に、
身体のしかけ・仕組みは-40℃の気温にも耐えられるようにできている。
皮下の脂肪層は厚く,体温を維持しエネルギー源として大きな役割を果たし
ている。
オスは体重800kg,体長が2.5m
にもなり,メスはそれぞれ300kg, 2mに達する。
大きな体のサイズは熱を失いにくい。寿命は30年に達するものもある。
引用元:秋田大学学術情報リポジトリ
こう書かれていました。どうやらシロクマの体の仕組みは、-40℃ぐらいの気温までしか耐えられないようなので、やはり南極の平均-55℃には、あの元気なシロクマもギブアップですね(>_<)
まとめ
いかがでしたか?
北極と南極の違い(^^
私も何気なく、ただ寒い極地だろうと思っていただけでしたが、両極地には色々な違いがある事に驚かされました。特に動物の違いにはビックリです。
ではここでもう一度おさらいしておきます。
寒さの違いは、
- 北極:平均-18℃ 観測最低気温-71℃(シベリア地域のオイミヤコン)
- 南極:平均-55℃ 観測最低気温-89.2℃(大陸中央部のボストーク基地)
そして寒さの違いの原因は、
- 陸地
- 標高
- 海流
天気の雨については、
- 北極:たまに降る
- 南極:降るのは珍しい
白夜と極夜の時期は、
- 北極:夏至に白夜、冬至に極夜
- 南極:冬至に白夜、夏至に極夜
人口の違いは、
- 北極:約665.100人
- 南極:0
両極の面積の大きさを比べると、
- 北極:約14.056.000k㎡
- 南極:約14.000.000k㎡
そして、北極と南極の動物の違いは、
- 北極:動物が多い
- 南極:動物が少ない(陸生哺乳類は0)
しかし、南極の最低気温-89.2℃とはどれぐらいの寒さなのでしょうね。
寒さの苦手な私には数字を見ただけで風邪を引きそうです。
今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました。