ザリガニ釣りに行き、沢山釣り上げたバケツの中を覗いてどれがニホンザリガニで、どれがアメリカザリガニと迷ったことはないですか?
私も子供の頃友達と、どっちが沢山ザリガニを釣り上げるかを競争したものです。そして最後に、「これがニホンザリガニでこっちのがアメリカザリガニだ!」分ける訳ですが、あの頃は適当に分けていたような覚えがあります。だってどれも同じに見えてしまいこの二匹の違いが謎だったのです(#^^#)
で、最近になって思ったのが、結局「ニホンザリガニとアメリカザリガニの違いって何なんだろう?」です。
と言うことで今回は、ニホンザリガニとアメリカザリガニの違いを調べてみました。その結果、昔の謎が解けてスッキリする事が出来ましたので、あなたにも是非お伝えいたします。
では一緒に読んでいきましょう♪
これがニホンザリガニとアメリカザリガニの違い!
まず、この二匹の外見の違いは、
■ニホンザリガニ
- 色:暗褐色
- 大きさ:4㎝~6㎝程(記録では10㎝超える固体もあり)
- 頭:正三角形でトゲが無い
- ハサミ:トゲが無い
いやー今日は最高の気分だ!!
— コーラ3㍑オクトパスプライム (@ibonnko) 2016年6月1日
コイツを見てくれ!ついに家にもギムレットがきた(大嘘)
長い時間をかけてようやくニホンザリガニが2匹釣れたぞい。
この独特なカラーがとても好きじゃわい pic.twitter.com/XS07Fh4dDs
■アメリカザリガニ
- 色:体の色は全体的に赤色(褐色もいる)
- 大きさ:8㎝~15㎝程(中には20㎝近い固体もあり)
- 頭:鋭い三角形でトゲがある
- ハサミ:トゲがある
アメリカザリガニはオス同士戦ったあと疑似交尾をするそうで、
— 恋愛bot@みくの恋愛雑学☆ (@CTbh8kM1Tu5MYuu) 2018年1月29日
負けた方は女役に回る模様。
勝ったザリガニが負けたザリガニの上に乗り手首を押さえて
(る様に見える)交尾におよぶそうだが、
拒むと殺される事もあるとか。 pic.twitter.com/ENGixOPE0x
以上、色や大きさ、頭に形、ハサミなど分かりやすい四点の違いがあります。
ニホンザリガニは全体的に茶色が掛かった暗褐色で大きさも小ぶり、頭は正三角形でトゲもなく体もハサミも丸みがあり、優しい感じがあります。一方、アメリカザリガニは全体的に赤色で、大きさもニホンザリガニと比べるとかなり大きく、頭も鋭い三角形でトゲもあり、怖いイメージがあります。
アメリカザリガニは、褐色の物もいますが、これだけニホンザリガニとの違いがあれば間違える事はなさそうです。でも、それなら私が子供の頃、なぜどれも同じザリガニに見えたのでしょうね。これだけの違いがあれば分かるはずだし・・謎です(^^;
と言う事で、この二匹の外見以外の違いをもう少し掘り下げてみましよう。
ニホンザリガニとは?
ニホンザリガニは名前から分かるようにザリガニの仲間では唯一の日本固有種であり、とても繊細で綺麗好きで、汚い水質の場所ではなく、澄みきった小川や湖沼などにしか生息していません。
そして、北海道と東北地方北部(青森、秋田、岩手)だけにしか生息していないのです。
なので、私が子供の頃釣り上げたザリガニが、何故どれも同じに見えたのが分かりました。私が住む名古屋にはニホンザリガニがいるわけが無いのです。釣ったザリガニは全部アメリカザリガニなので、どれも同じに見えるのは当然ですよね(*^^*)
そんな二ホンザリガニも近年の水質汚染の影響で数が少なくなり、1998年には水産庁から危急種にされ、2000年には環境省から絶滅危惧2種に指定されているので、私の気持ちとしては、二ホンザリガニを安易に捕まえに行くのは止めた方がいいと思います。
アメリカザリガニとは?
アメリカザリガニは名前から分かるように、アメリカ原産の外来種です。では何故、現在日本に生息しているかと言うと、1927年5月12日に神奈川県鎌倉群岩瀬の「ウシガエル養殖場」にエサとして持ち込まれたのが始まりです。
では、現在の日本に生息しているアメリカザリガニの数を想像すると、当時持ち込まれたのは物凄い数だったのだろうと思ってしまいますが、実は持ち込む数はたったの200匹だけだったのです。それも持ち込む途中ででほとんどが死んでしまい、無事に持ち込めた数は僅か20匹だけだったのです。
そして、その20匹の中から何匹かが「ウシガエルの養殖場」から逃げ出し、繁殖を繰り返しながら、日本全国に爆発的に広がって行ったたわけですが、その繁殖力にはビックリです(^^;
その秘密は、アメリカザリガニがニホンザリガニと違い、田んぼや用水路、泥底の環境でも生息でき、産卵ではニホンザリガニが1回の産卵で30~60個程の卵しか産まないのに、アメリカザリガニは数百~800個程も卵を産むからです。
なので、アメリカザリガニはニホンザリガニと違いじゃんじゃん捕まえてもOKです(^^♪ちなみザリガニが持ち込まれた日は、ザリガニの日(5月12日記念日)になっているんですよ。
以上、ニホンザリガニとアメリカザリガニの違いを見てきましたが、実は日本にはもう1種類のザリガニが生息しているのです。
では次に、そのザリガニについて少し紹介することにしますね^^
日本に生息しているもう1種類のザリガニとは?
その名前は、ウチダザリガニです。
ウチダザリガニ、栃木県で初確認 大量増殖中の模様 – ツイッター速報 https://t.co/Vy26R5g1OY へ~ こんなザリガニが日本にいたのか 今まで見たことないな・・ なんかロブスターみたい pic.twitter.com/HGqMCSaRrF
— ツイッター速報 (@tsuisoku) 2016年6月2日
このウチダザリガニはアメリカザリガニと同じく1920年代にアメリカから持ち込まれたアメリカ原産の外来種です。ただ違うのは、ウシガエルの餌ではなく、食用として持ち込まれたことです。
なので、このウチダザリガニをチリソースにしたり塩茹で味噌汁、唐揚げなど豊富な料理メニューがあり、私が実際に食べた人の感想を聞いた時は、「身がしっかり詰まっていて弾力があり、味噌も甘いし、ハサミの身もプリプリしていて想像以上の美味しさだった!」と言っていました!(^^)!
ウチダザリガニ料理作った時の写真出てきたわー pic.twitter.com/2v3P6kn5HD
— 二の丸 (@ninomaru_k) 2015年9月22日
まぁ、機会があれば私も是非食べてみたい物です。
で、このウチダザリガニの生息地ですが、以前は北海道、福島、長野、滋賀県、福井に限られていたのですが、2010年以降は千葉県や栃木県でも確認されるようになっています。どちらにしても私が住む名古屋には生息していないということですから子供の頃のバケツの中には当然ながら入っていませんね(^-^;
そしてこのウチダザリガニの特徴は、
- 色:緑褐色
- 大きさ:15㎝~20㎝程
- 頭:尖っていて二つのトゲがある
- ハサミ:大きくてトゲはないが、白い模様がある
となっていますが、特に凄いのがアメリカザリガニよりもひと回りも大きいと言う事ですね。
そして、体も大きいですが、性格は凶暴で共食いをしてしまうほどなので、もし釣り上げた時には大きなハサミで挟まれないように気をつけないといけませんね。
では最後に、この3匹の簡単な見分け方です。
日本に生息する3種類のザリガニの見分け方は?
日本に生息する、ニホンザリガニ、アメリカザリガニ、ウチダザリガニの違いはお伝えいたしましたので、三匹を見比べればどの種類かはお分かりになると思いますが、一匹だけ捕まえ、比べる物がいないと分からないかもしれませんね。
捕まえたアメリカザリガニがまだ子供で、二ホンザリガニより小さいかもしれません。もちろん、ウチダザリガニも、子供のサイズはアメリカザリガニよりも小さいです。
色にしてもアメリカザリガニに至っては、赤ばかりでなく褐色の固体もいますよね。
なので覚えておくと良い簡単な見分け方は、子供の内でも大人でも一番特徴があるハサミです。
- 二ホンザリガニのハサミ トゲも無く、模様も無い
- アメリカザリガニのハサミ ゴツゴツと全体にトゲがある
- ウチダザリガニのハサミ トゲが無く、付け根に白い模様がある
ゴツゴツしたトゲがあれば、アメリカザリガニで間違いありません。ニホンザリガニもウチダザリガニもトゲは無いですが、ウチダザリガニには付け根に白い模様があるので、模様がなければニホンザリガニ、模様があればウチダザリガニです。
これさえ覚えておけばOKですよ(^^♪
あと3種類のザリガニ。実は寿命も微妙に違っているんですよ。
↓ ↓
伊勢海老とロブスターの違いも面白いですよ↓
まとめ
いかがでしたか?ニホンザリガニとアメリカザリガニの違いは^^
ウチダザリガニにも驚きましたけど、子供の頃の謎が解けて私はスッキリしました♪まさかあのバケツの中が全部アメリカザリガニだとは思いもしていませんでしたね。
ではここでもう一度おさらいをしていおきます。
ニホンザリガニとアメリカザリガニの違いは、
★ニホンザリガニ
- 日本固有種
- 色:暗褐色
- 大きさ:4㎝~6㎝程(記録では10㎝超える固体もあり)
- 頭:正三角形でトゲが無い
- ハサミ:トゲが無い
★アメリカザリガニ
- アメリカ原産の外来種
- 色:体の色は全体的に赤色(褐色もいる)
- 大きさ:8㎝~15㎝程(中には20㎝近い固体もあり)
- 頭:鋭い三角形でトゲがある
- ハサミ:トゲがある
でした。
では、今年は子供の頃を思い出して久しぶりにザリガニ釣りに行ってきま~す♪
ザリガニ釣りに行くならこちらの記事が参考になります↓
今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました。