セミがひっくり返る理由は?驚かされない為にも知っておこう!

ベランダで大きな悲鳴がするので慌てて行ってみると、妻が大きな口をあけて立ちすくんでいました。どうしたのか訳を聞くと、セミがひっくり返っていたので死んでいると思い、ホウキで掃いたら自分にめがけて勢いよく飛んできたらしいのです。


こちらとしては、たかがセミぐらいでと思ってしまうのですが、昔から超虫嫌いな妻にしては相当に怖い思いをしたようです^^

そして、

よくセミがひっくり返っているけど、あれは寝ているの?それとも死んだふりでもしているの?


なんて怯えながら聞いてきました。


ちょうどツイッター画像に、妻が出くわした格好のセミがありましたのでお借りしました^^
 ↓            ↓


まあ、この状態なら死んでいたと思ってもしかたがないですね~(^^;


で私は以前、カブトムシがよくひっくり返るのを目撃して「どうしてだろう?」と思い理由を調べカブトムシがひっくり返るのはなぜ?飼育歴ベテランの防止策はこれ!の記事を書いたことがあるのです。

だから今回は、妻の疑問を解くために、セミについても調べてみました。

でその答えを妻に伝えると大満足していましたよ~^^


ということで今回は、超虫嫌いな妻も納得したセミがひっくり返る理由をお伝えします。

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セミは生きてるのにひっくり返っているのはなぜ?


その理由は、

  • 背中が重い
  • 寿命が近い

の二つが答えになります。

ではその二つの理由についてもう少し詳しく見ていきましょう。

セミがひっくり返るのは背中が重いから!


セミを含む昆虫をよくよく観察していると、背中が丸くなり重心が高くなっているのがわかります。そしてお腹の方はというと、体の大きさに比べて細い脚が6本ついています。その脚で、重心が高く重い背中から転ばないように頑張っているのです。

ですが、つい油断してしまうとすぐにひっくり返ってしまいます。そして転んでしまった昆虫は、脚がとどく所に掴まる物がなければ自力で起き上がることが難しくなるんですよね。


でセミの場合は、普段その細い脚で木に止まっているときはいいのですが、飛び立った後に失敗することがあるのです。


セミってよく飛ぶイメージがあるのですが、実は長く飛ぶのがすごく苦手な昆虫で、せいぜい飛べて数秒程と言われています。だから飛び立つ瞬間から、早く次に掴まる物を一生懸命になって探そうとします。


周りにすぐ、樹木などの掴まりやすいものがあればよいのですが、街中に立つマンションなどのビルの壁に上手く掴まることができず、転んでしまう場合があるのです。そうなると必然的に重心が高くなっている背中の方に倒れ込んでしまい、ひっくり返る格好になってしまうんですね。


ぶつかって転んでいるセミの画像をお借りしました。
 ↓            ↓



だから勢いよく飛び出し、妻を驚かせたセミは、ちょうど我が家のマンションのベランダの壁にでも掴まるのに失敗し、転んだ状態だったんでしょうね^^

セミがひっくり返るのは寿命が近いから!


物に上手く掴まれなくて転んでしまうセミですが、寿命が近づけばその確率もグンと上がってしまいます。なぜなら当然体力が落ちるので、飛ぶ羽や物に掴まる脚の力も弱くなってしまうからです。

すると、距離も飛べないし、上手に掴まることができなくなってしまいますよね。だから掴まりにくい場所はもちろんですが、日頃から大きな声で鳴きながら止まっている樹木などからも落ちてしまうことがあります。


そのため、夏の終わる8月後半頃に外を歩いていると、ひっくり返っているセミの数が比較的多くなっているように感じますね。そして、そんな状態でひっくり返っているセミの寿命はあとわずかになっています。

だから妻の様に、ホウキで掃いたとしても勢いよく飛ぶことができず、羽をバタバタさせて動くだけか、飛べたとしてもほんの少しの距離の移動だけしかできません。


では次に、ひっくり返っているセミが「生きているのか」「死んでしまっているのか」の見極め方をお伝えしますね。

生きているのか死んでいるのかどっち?


妻の様に、虫が嫌いであれば、ひっくり返っているセミが「生きているのか」「死んでしまっているのか」の見極め方を知っておくのは重要ですよね^^ 実はそれはものすごく簡単です。


先程も書きましたが、セミを含む昆虫は細い脚でひっくり返らないようにどこかに掴まり踏ん張っています。

そして、もしひっくり返ったとしても、何かに掴まり起き上がるために、その脚は常に力を入れて開いている状態にしているのです。しかし死んでしまうと、その脚の筋力がなくなり、お腹の方に丸くなりながらしぼんでしまいます


ですからセミが生きているのか死んでいるのかの見極め方は、脚が「開いてるか」「閉じているか」で簡単に分かることができてしまうのです。

その状態が分かりやすく書かれた絵がツイッターにありましたのでお借りしました。
 ↓            ↓



もし虫が嫌いでセミを玄関やベランダなので見つけたなら、必ず脚をチェックして下さいね(^^♪


さて、次はセミの寿命はどのくらいなのかについて見ていきましょう。

セミの寿命は長かった!

セミが脱皮するところ

セミの寿命ですが、私は子供の頃から1週間程だと思っていました。実際捕まえてきたセミを飼育していても、3~4日程で死んでしまっていたからです。ですが今回調べてみて、セミの寿命は長いことがわかりました。


いつも調べごとをするときに助かるwikipediaにも、

成虫期間は1-2週間ほどと言われていたが、これは成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説で、野外では1ヶ月ほどとも言われている[2]。

さらに、幼虫として地下生活する期間は3-17年(アブラゼミは6年)に達し、短命どころか昆虫類でも上位に入る寿命の長さをもつ。

引用元:wikipedia

のように書いてありました。


要は、セミの飼育は難しく、虫かごの様なケースで飼っていてはすぐに死んでしまうんですね。

だけど野外では、約1ヵ月も生きていけるようですし、幼虫から計算すると10年以上の寿命があるセミもいるわけです。ちなみに日本のカブトムは、幼虫から計算しても約1年程ですからセミの寿命は本当に長いことがわかります。


まとめ


今回はセミがひっくり返っている理由についてお届けいたしました。私も調べてみて、どうしてあの姿をよく見かけるのかが分かりスッキリしましたね。

これからは、ひっくり返っているセミを見つけたなら脚をチェックし、まだ寿命があるようなら起こしてあげて助けたいと思います。

では最後にもう一度、セミがひっくり返っている理由だけお伝えしておくと、

それは、
  • 背中が重い
  • 寿命が近い
ということでした^^

今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました。


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