あれ!? カブトムシの幼虫が土の上で蛹になっている!
どどどどうしょう・・・😓
と、お困りではないですか?
私もカブトムシを育てていて色々な体験をしてきましたが、この蛹が土の上にいるのを見たときは流石に焦りましたね。
だって蛹は、非常にデリケートな扱いをしないと死んでしまうと聞いていたからです。
せっかく蛹まで育てたのに、ここで失敗してしまったら大好きなカブトムシの成虫に会えないかもしれませんものね。
なので、
「どうして土の上で蛹になってしまったのだろう?」
「この蛹をどうすればよいのだろう?」
と、あの時は悩んでしまいました。
今、蛹が土の上にいるのを見ているあなたも、あの時の私と同じような気持ちになっているのではないかと思います。
でも、心配しないでください。あの当時は失敗した事もありましたが、
今では解決策をちゃんと見つけて、対処法も分かっています。
そこで今回は、土の上に蛹がいる原因と対処法を分かりやすくお届けしたいと思います。
私と同じカブトムシが大好きなあなたと一緒に読んでいきましょう!
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蛹が何故、土の上にいるのか?対処法は?
これには4点の原因が分かりました。
カブトムシの幼虫の気持ちになりその4点を表現すると、
1、こんな息苦しい土の中では気持ち良く蛹になれない!
2、こんな窮屈な所では安心して蛹になれない!
3、こんな汚い所では蛹になるのは嫌だ!
4、こんな乾ききった土の中では蛹になんてなれない!
こんな感じで幼虫が文句を言っています。
要は、幼虫が安心して蛹になれる環境を、作ってあげれてなかったのですね。
その原因が上の4点になるわけです。
では、その4点の原因の詳細と対処法を順番に見て行きましょう。
1の、息苦しい土の中とはどういう意味なのか?
カブトムシの幼虫も当然ながら呼吸をしています。しかし、幼虫が住んでいる発酵済みの腐葉土が夏場の高温により再発酵を起こしてしまうのです。
再発酵の過程で、土の中にガスが溜まってしまい幼虫は息苦しくなってしまいます。
新鮮な空気を求めて土の上に出てきてしまった幼虫が、たまたま蛹になる時期だった為にそのまま土の上で蛹になってしまったのです。
対処法
幼虫が息苦しくならない為に、土のガス抜きをしてあげます。
やり方は簡単です。
幼虫を別のケースに移動させたら、元に合った土を新聞紙の上に数日(2~10)放置しておきます。そして数日放置した土に加水をして良くかき混ぜ、ギュッと握りしめて固まるようならガス抜きが完成です。
これで幼虫も気持ちよく呼吸ができて気持ち良く土の中で蛹になってくれるでしょう。
2の、窮屈な所とはどういう意味なのか?
これは土の中が幼虫で混雑している為です。幼虫は他の幼虫が蛹室を作った場所には近づきません。と言うか近づけないのです。
何故かと言うと、蛹は蛹室を壊されない為に、他の幼虫が近づけないようサインを送っているからです。
蛹を観察していると、たまにくねくねと動きますよね。実はあの動きは、ここにモグラがいるぞ!と言う偽のサインなのです。
偽のサインを感知した幼虫はモグラに食べられたら大変だと思い、そこの場所から離れて行くわけです。蛹室を作るのが遅れてしまた幼虫は、行き場がなくなり土の上に出て行ってしまうのです。
凄いですよね~あんなに小さな幼虫が自分を守る方法を生まれ持って備え持っているのですから大したものです^^
対処法
この場合は、
幼虫が蛹になるまえに大きなケースに移動させてあげればいいですね。理想は幼虫を1匹づつ別のケースに分けてあげるのがベストです。
私は8匹の幼虫を2ℓのペットボトルに1匹づつ入れて蛹室を作らせ、立派な成虫にさせた事もあります。このやり方は簡単ですから紹介しますね。
ぺットボトルケースの作り方
・ペットボトルの肩の3㎝下からをカット
※カッターを上から斜め下に押し込むように切りましょう。ただし手を切らないように細心の注意でね。
・鍋に水を入れて沸騰させます。
・沸騰したお湯に切断した下の切り口部分を10秒~20秒浸す。
※切り口部分を縮ませ、蓋になる上の部分と馴染ませるためです。火傷には気を付けてね。
・冷水でペットボトル全体を冷やす。
※内部までしっかり冷やしましょう。
・上の部分と下の部分の間にコバエシートを挟みます。
これでペットボトルケースの完成です。
こちらが私が参考にさせて頂いた動画になります。↓ ↓
3の、汚い所とはどういう意味なのか?
幼虫が実際に汚いと思っているかわかりませんが(思っていないと思います^^)
これは土の中が糞で一杯になっていて餌がない状態になっているからです。蛹になる為に餌を沢山食べないといけない幼虫が餌を求めて土の上に出てきてしまいます。
そして前蛹直前状態になり土の中で蛹室が作れず土の上で蛹になってしまうのです。
お腹が空いたまま蛹になるなんて可哀想ですよね(泣)
対処法
カブトムシの幼虫は土の上にお尻を出して糞をします。
なので、土を上から見れば糞の状態を確認することができます。
表面が糞で一杯なら土の中の様子も確認し、糞で満たされているようなら直ぐに土交換をしてあげてください。
4の、乾ききった土の中とはどういう意味なのか?
幼虫は蛹になる前に、周りの土を固めて蛹室を作ります。しかし、土が乾燥している状態では土が固められないので蛹室を作ることができません。
そこで、蛹室の作りやすい場所を求めながら土の中を移動するのですが、適した場所が見つからずに最終的には土の上に出てきてしまい、行き場をなくした幼虫は腹を決めてその場で蛹になってしまうのです。
対処法
とにかく土の乾燥を防ぐことです。しかしあまり神経質になることもありません。
土の表面を確認してみて、あれ?乾燥しているなと思ったら霧吹きで数回加水してあげればOKです。
ただし、乾燥が嫌いだからとコップなどを使いドバドバと加水してしまうと底に水が溜まってしまい、逆に幼虫が死んでしまう恐れがありますから気を付けるようにしてあげてくださいね。
さて、原因とその対処法を見てきましたが、次は土の上にいる蛹の対処法に行きましょう!
土の上にいる蛹の為に人口蛹室を作ってあげましょう!
土の上の蛹をそのままの状態にして羽化させてしまうと元気な成虫には育ってくれません。
子供の頃を思い出しましたが、一度、土の上の蛹をそのまま放置していたら羽がクシャクシャな状態で羽化してしまい可哀想な事をした記憶があります。もちろんその様な形で羽化したカブトムシは直ぐに死んでしまいました😢
ですから、そのような可哀想な事を防ぐためにも人口蛹室作り、そこに移動させてあげて元気に羽化させてあげましょうね。
と言って、土の上の蛹を慌てて移動させるのもダメなんですよ。
ここを注意して欲しいのですが、蛹になったばかりの時は物凄く柔らかい状態です。オスの場合は角の部分などは水分になっています。
そんな状態の蛹を触ってしまうと変形してしまったり、最悪死んでしまいます
なので、移動させるなら蛹になって体が固まる1週間~10日経ってからにしてあげましょう。
では、人口蛹室の作り方です。
人口蛹室の作り方にも色々あるのですが。私がお勧めするのが園芸用のオアシス(給水用のスポンジ)を使ったやり方です。
↓ ↓
とても簡単で安全に蛹を羽化させることができますよ。
作り方
・オアシスの上にペンで蛹の一回り大きさの輪郭を書きます。
・スプンを使って輪郭に沿って縦に掘っていきます。
※蛹を置いた時に頭が高く、足が低くなるように掘ればOKです。
掘りすぎて底を貫通させるのはNGです。
・掘り終えたら表面の凸凹を指でこすり滑らかにします。
・表面が滑らかになったオアシスに水をしみ込ませます。
以上でオアシスを使った人口蛹室は完成です。
本当はここまで神経質になる必要はないかもしれませんが、蛹にとって人間の手の温度は高過ぎてストレスを与えてしまうとも言われているからです。
念には念を入れてと言う事ですね^^
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まとめ
いかがでしたか?
土の上の蛹を見てビックリされたかもしれませんが、これで安心して頂けたのではないでしょか?
私は、子供の頃からカブトムシが大好きでこの歳になっても毎年夏はカブトムシを飼育しては楽しんでいます。もちろん卵から幼虫、蛹、成虫へと育て上げていますよ(^^)/
これからもずっーとカブトムシと遊んでいきすよ。
虫嫌いな妻の冷たい視線を感じながら(^^;
あなたも、幾つになってもカブトムシと楽しんでくださいね♪
今回も、記事をお読みになって頂きありがとうございました!