もうすぐ、韓国旅行に行き美味しい食事するのを楽しみにしているのだけど、韓国の食事のマナーが分からない・・(^^;
「日本との違いってなんだろう・・?」
と、お考えではないでしょうか?
実は以前、私も韓国の食事のマナーについて考えたことがありました。
韓国ドラマを見ていた時に、子供が器を持ち上げて食べようとすると、お母さんに凄い剣幕で叱られるシーンがあったのです。
「日本ではお茶碗を持って食べるのは常識なのに、韓国ではマナー違反なんだなぁ~」と不思議に思ったものでした。
それから数日後、韓国旅行にでかけたのですが、明洞の焼肉店でドラマと同じ場面をリアルに目撃してしまいました(^^;
テレビドラマの中だからあんなに大袈裟に怒っているのだと思っていましたが、器を持った子供はテレビドラマと同じように凄い剣幕で怒られていました。また、韓国の女性は怒ると迫力があるので、見ている小心者の私も震えてしまいましたね(^^;
しかし、怒っているお母さんをよく見ると、片膝を立てて食べているんですよね。私からすればお母さんの方がよっぽど食事のマナーが悪いと思うし、日本では片膝を立てて食事をする女性を私は見たことがないです。
一体、韓国の食事のマナーってどうなっているのだろう?
そんな疑問を抱いた私は、旅行から戻り、
韓国の食事マナーについリサーチしてみました。
すると、日本とは違う韓国伝統のマナーを知ることができたのです。
そこで今回は、その知り得た事を、
- 箸のマナー
- 器のマナー
- 食事中のマナー
としてまとめてみました。
そして、このまとめた三点を韓国旅行に行かれるあなたにシェアいたします。
韓国で美味しい食事を楽しむ為に、日本との違いなどもチェックしながら一緒に読んでいきましょう!
では、スタートです!
韓国食事の箸と器のマナー
日本と同じく箸や器を使って食事をする韓国ですが、配置や使い方が若干異なります。
■箸のマナー
普段我々の食卓では、箸の頭を右にして手前に置き並べます。
しかし韓国では、右側にスプーンと箸を縦に二つ並べて置くのがマナーになります。(スプーンが左、箸は右)
明洞や東大門、南大門などの気楽に入れる焼き肉店や食堂などでは、器は並べてくれますが、箸とスプーンは自分でセッティングするのがほとんどです。この並べ方を覚えておけばマナー違反になることはありません。
そして、この箸とスプーンの両方を使って食事をするのですが、日本と違うのはご飯を箸で食べるのではなく、スプーンで食べます。
スプーンでご飯と汁物、箸でおかずを食べるのが韓国の正式なマナーです。
しかし、スプーンと箸を両手で持ちながら食事をするのはマナー違反になり、スプーンや箸をご飯やおかずの上に置くのもNGです。
旅行中、覚えておくとよいマナー
- スプーンと箸は右側に置く(スプーンは左、箸は右)
- スプーンでご飯、汁物、箸でおかずを食べる
- スプーンや箸を両手に持たない
朝鮮時代には、宮廷料理と言う王様と王紀の食膳がありました。
時代劇のドラマで見かける料理がわんさかと並ぶあの食膳です。
ご飯やスープ キムチの他に、12種類以上のおかずが並ぶのですが、その並べ方にも、きちんとした順番があり、熱い料理を右側に置き、冷たい料理を左に置くのが基本になっています。
現代も、その並べ方は韓国伝統の食事のマナーとして受け継がれています。
私が、景福宮から少し行った高級の韓定食店でを食事をした時は、沢山の器が伝統マナーの順に綺麗に並べられたものでした。
その並べ方は、
- すぐ手前の左側にご飯、右側に汁物
- その横に箸とスプーン
- テーブルの一番上には、右に汁物、中央にキムチ
- その手前の右側に肉類、中央に薬味、左が野菜
と言う順番です。
マナーに従い並んだ伝統食器に盛られた美しい料理は感動ものですし、味に至っても最高級を味わえました^^
もう一つ、器のマナーで大切なのが、ご飯や汁物が入った器を手に持って食べてはいけない事です。
日本では器を手に持つのが当然のマナーですが、韓国ではお善の上、またはテーブルの上に器を置いたまま食べるのが正式なマナーになります。
この日本と違うマナーを守らず、明洞辺りの焼肉店などでやってしまうと、隣のアジュマ(おばさん)が、じろりと睨んできますから要注意です(^^;
そもそも昔から、韓国では熱い料理をステンレス製の器や鉄の鍋に入れて食べる習慣があります。もちろん器や鍋は熱くなり手に持つことができないので、置いて食べるしかありません。
実際、私も韓国で買ったラーメン用のステンレス鍋で食べていた時、ついつい手で鍋を持ってしまい火傷をしたことがあります。これです(^^;💦
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そんなことから韓国では器を置いて食べるのが習慣になりマナーになったようですが、実際の所は朝鮮王朝時代の身分制度に理由があるのです。
朝鮮王朝時代には厳しい身分制度があり、
- 両班(文官、武官、上級役人)
- 中民(下級役人)
- 平民(労働者)
- 賤民(平民の下位)
身分の高い両班の食事と言えば、お膳に載った豪華な料理を時間を掛けながら優雅に食べます。しかし身分の低い平民や賤民は、労働に追われゆっくりご飯を食べる暇もなく、器を手に持ちご飯をかきこむように食べていました。
そのようなことから、現代も器を手に持ち食べる行為は身分の卑しい最下層の人とがする事と嫌味嫌われ、器を置いて食べるのが正しいマナーと位置づけられているのです。
子供が器を持ち上げるとお母さんが凄い勢いで怒るのはそう言った理由からなのです。
旅行中、覚えておくとよいマナー
- 器は手に持たず置いて食べる
※韓国に限らず、器を持つとマナー違反になる国が多いのは事実です。器を持ってもマナー違反にならないのは日本ぐらいだと言われていますので、海外旅行に行かれる場合は、気を付けてください。
韓国食事中のマナー
韓国の食事は一番最初に汁物を一口食べてから始めます。これは日本のマナーと同じですね。(私は忘れていましたが・・(-_-;))
その他、
- 食事中は新聞、本、テレビを見ない
- くちゃくちゃ噛む音をたてない
- 使った箸で大皿料理をかき混ぜない
- 口に食べ物を入れたまま喋らない・・・etc
ただ韓国と言えば、儒教の国です。
その影響から年功序列においては厳しく、食事の席では年長者との相席の場合、
- 年長者が箸を付けるまでは絶対に箸をつけない
- 年長者より先に食べ終わらない
- 年長者の食事が終わるまで席を立たない
- 年長者にお酒を注がれる場合は、両手で受け取る
- 年長者の前でお酒を飲む場合は、横を向きグラスの底は見せない
日本でも年長者には気は使うものですが、韓国ではそれ以上に厳しいマナーで接しなければならないのです。
あと、日本と違うマナーと言えば、韓国では食事を残す事が礼儀正しいとされることです。
日本では、相手が作ってくれた食事を残さず綺麗に食べるのが礼儀とされ、マナーでもあります。
それは、私も子供の頃から母親にしっかり言い聞かされたものでした。
では、何故、韓国では食事を残さずに綺麗に食べたらマナー違反とされるのでしょう?
それは、食事を作ってくれた相手に、量が少なかった、お腹が一杯にならなかった、けちって出された、などと思わせてしまうからです。
食事を残し、「美味しいご馳走を食べきれないほど出されて大満足です!」と思って頂くのが、韓国では正しいマナーなのです。
なので、韓国の焼き肉店に入ると、キムチやナムル、韓国海苔、ニンニク、サンチュ、エゴマの葉、ネギサラダ、大根の漬物・・・etc
などが無料でだされ、お替わりも自由なのです。
私も、初めはあの量にビックリしたものですけどね・・^^💦
そして、冒頭で私がお話ししたお母さんが片膝を立てて食事するポーズですが、あれはマナー違反ではありませんでした。この膝を立てて食事するポーズは朝鮮王朝時代から女性に受け継がれてきたマナーなのです。
その昔から韓国の女性は、よく働き、よく動きます(日本の女性もそうですが^^)その為、食事の最中でも素早く動けるように片膝を立てるのが理由の1つで、もう一つの理由が、着ているチマチョゴリ(韓服)を綺麗に目立たせる為、膝を高く上げ周りにアピールすると言う目的です。
などで、女性が片膝を立てるこのポーズは昔から受け継がれてきた韓国女性の伝統なるマナーなのです。男性はあぐらがマナーになります。
旅行中、覚えておくとよいマナー
- 周りの人に不快感を与えない(当たり前です)
- 年長者に礼儀を尽くす(同席予定があるなら守りましょう)
- 座敷の場合、男性はあぐら、女性は片膝(必ずではありませんが・・)
- 食事は残す(食べきれないと思います^^)
まとめ
いかがでしたか?
韓国の食事のマナー?
日本と似たところもありますが、え!?そうなのと、違うところもありましたね。
日本と同じく相手を不快にさせるマナー違反は論外ですが、
- 箸やスプーンの使い方
- 器の使い方
- 目上の人との食事の作法
せっかく韓国旅行にいかれるなら、そんな伝統マナーを美味しい食事と共に感じ取って来るのも、また楽しいかもしれませんね。
では、韓国旅行を満喫してきてください!
あ!韓国も含めて頻繁に旅行に出かける私は、スーツケースがよくダメになり買い替えていました。ですが、レンタルするようにしたら、部屋での置き場も気にしなくて済むし、金銭面なども助かっていますよ~(^^♪
たとえばこちらなどです。その時の気分で色も変えられるのもいいですよ♪
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今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました!!