バッグなどの仕入をし、販売する仕事をしています。だから今までいろいろなデザインの物を扱ってきました。そして素材についても同じです。
そして前回、その素材のうちの革と合皮、ナイロンについての寿命に触れてみました。
ただその記事を読んでいた妻に、
なんてことを指摘されたんですよね(^^;
たしかに我が家にも数点のエナメルバッグや財布があることを忘れていました。ただ仕事上で扱うにはとてもデリケートな素材なので個人的には嫌いなんですよね~。
まあそんなことは置いといて、妻からも指摘がありましたので今回はエナメル素材のバッグの寿命についてお届けいたしますね。
とその前に、エナメルとはどのような素材なのかを説明しておきますね。
エナメル素材のバッグとは?
そのエナメルについてを私がいつもお世話になるWikipediaでみてみると、
陶磁器の釉薬のこと。(porcelain enamel)
金属表面を1.と同等の材料で加工すること。(vitreous enamel)美術の技法としては七宝焼き(Cloisonne)、工業製法としては琺瑯を指す。
エナメル塗料のこと。金属看板や皮革製品(いわゆる「エナメルの靴」)などに用い上記と同様の光沢をだす。加工した状態を指すこともある。(enamel paint)
日本の塗料の分類(JIS規格等)では、透明な塗膜を形成するワニス(クリヤー)に顔料を加えて作られた、有色不透明な塗料全般を表す。例えば有色のラッカー塗料は「ラッカーエナメル」と呼ばれる。
歯質の一種、エナメル質(tooth enamel)。
ネイル・エナメルは爪に光沢と彩を加える化粧品、マニキュア。
エナメル線 – エナメル塗料による被覆で絶縁した電線。電線#被覆による分類を参照。
鞄や靴などにもある、光沢を出しているもの。主な素材は、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンである。ただし、表面が、ざらざらしているものもある。最近では、スポーツバッグにも採用している。
引用元:Wikipedia
とあります。
この文からも分かるように
- 皮革製品にワニスと顏料を塗料したものを革エナメル(パテントレザー)
- ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)に光沢を出したものを合皮エナメル
と2通りあるんですよね。
ただ実際本物のエナメルバッグとは革エナメル(パテントレザー)であり、PVCやPUの合皮に光沢を出したものはエナメルに似せたものなんて言われています。
参考にと思い、それぞれの素材のバッグを以下に紹介しておきますね。
207,300円の革エナメルバッグです。さすがゴージャス感が漂っていますよね^^
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2,980円の合皮エナメルバッグ。手軽に持てそうですしお洒落ですよね。なんと言っても低価格が嬉しいです。
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ちなみに私がよく仕入に行く韓国。合皮のエナメルバッグなどが1,000円程で買えてしまいますよ^^
エナメルバッグの寿命は何年なのか?
その寿命は、
- 革のエナメル:1年~5年
- 合皮のエナメル:1年~2年
が私の経験上の数字になります。そしてその数字からも、とてもデリケートな素材だとわかりますね。ただ使い方やお手入れ方法により伸ばすことも可能のようですよ。
ちなみに妻の持っているこちらのJACQUES LE CORREの革エナメルバッグ。
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もう10年は経過しています。だから革エナメルバッグなら私の経験上は5年以上使うことができるはずですよ。※バッグの耐久性により必ずしもとは限りません。
では私が実際におこなっているお手入れ方法と保管方法を紹介しますね。※参考にされておこなうときは自己責任でお願い致します。
エナメルバッグの寿命を伸ばすお手入れや保管方法は?
デリケートなエナメル素材。雑な保管や使い方をしているとあっと言う間に傷んでしまいます。傷み方の特徴としてはひび割れや色落ち。あと変なベタつき感が現れてしまいます。
とくに合皮エナメルの場合は油断をするとすぐにひび割れをおこすと言われていますよ。
そして革にしても合皮にしても天敵は多湿と高温。これは常に頭に入れておかないと先ほどお伝えしたひび割れや色落ちに繋がってします。
例えば以下の画像の妻が使っていたルイ・ヴィトンのヴェルニ財布。とても光沢があってカッコよかったのですがお手入れを怠って色落で黄ばみがでてしまいました。
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あと水に強いとされるエナメルバッグですが、防水性が備わっているわけではありません。ですが防水スプレーの使用は厳禁。なぜならせっかくの光沢感がくすんでしまう場合があるからです。
お手入れ方法
使い終わったなら
- 優しい素材の布でほこり等の汚れを拭き取る
- しばらく風通しの良い場所に置く
- 専用のクリームを優しい布でバッグ全体に塗布
- 乾いた優しい布でクリームを拭き取る
とおこなうのがおすすめです。
私はこちらのお手入れセットを使っていますよ。
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保管方法
しばらく使わいなら
- 型崩れを防ぐためにバッグの中に新聞紙などを入れる
- 手持ち部分が触れないように通気性のよい布を巻く※塗料の剥がれを防ぐため
- バッグのサイズにあった通気性のよい布袋に入れる
- タンスの上などの風通しに良い場所に保管する
- 時々取り出して状態をチェック
が私がおこなっている保管方法です。そして妻にも言うのですが時々取り出して状態をチェックするのがおすすめです。
あともし押入れの中にしまう場合は、状態チェックの回数を増やしてあげましょう。もちろん風通しの良い場所でおこないましょうね^^
それと臭がついたりした場合はこちらの記事が参考になりますよ。
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まとめ
今回はエナメル素材のバッグの寿命についてお届けいたしました。
パッと目につき、おしゃれ感バッチリなエナメルバッグ。ちょっとデリケートな素材ではありますが、大切に扱えば長く使うこともできますね。
ではもういちど私の経験上からわかったその寿命をお伝えすると、
- 革のエナメル:1年~5年
- 合皮のエナメル:1年~2年
ほどでした。ただお手入れや保管方法で伸ばすことも可能ですよ^^
今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました。