ここ最近は、結婚式のお呼ばれがめっきり少なくなり、かわりにお葬式に出席する回数が増えていってるんですよね~
まあ、歳も50を越えるとそうなるのことは分かっているのですが、やはり寂しいものです(:_;) そんなお葬式も、私1人で出席することもありますが、夫婦で出席することももちろんあります。
で、先日も町内会から回ってきた回覧板で、同じマンションの方がお亡くなりになったとのお知らせがあったのです。
そして妻と葬儀に出かけようとしていると、私達と仲の良い隣の若夫婦さんが訊ねてみえて「香典の出し方が分からないので教えてほしいのですが…?」と言われるのです。
どうやら、夫婦2人での葬儀の出席は初めてらしく、香典の出し方で戸惑っているようなのです。なので、私の知り得る範囲で答えてあげたのですが、「助かりました!」と感謝されてしまいました^^
私でも役に立つことがあったわけですね(^^ゞ
ということで今回は、夫婦で葬儀に出席する場合の香典についてお届けいたします。
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香典を夫婦で出すときは連名?そして金額は?
さて、まずは香典を夫婦で出す場合、最初に迷うのが、
- 連名にするのか
- 包む金額はいくらにするのか
- 受付での記帳はどうするのか
の3点ではないかと思います。
なので、この3点について順番にお伝えしていきます。
香典袋は夫婦連名にするの?
今回、隣の若夫婦さんが訪ねてみえたときの質問の中に「香典袋は夫婦連名で書いてもいいのだろうか?」というものがありましたが、これは結論から言うと、世帯主である夫の名前だけをフルネームで書くのが一般的になります。
また、世帯主である夫が何らかの用事あり、妻が代理で出席する場合は、夫の名前の左下に「内」と書き添えるのがマナーになります。
それと、夫婦それぞれに大変お世話になった故人であるのなら、2人の名前を書きたいと思うのは当然かもしれませんね。なのでその場合も、夫の名前の左下に妻の名前を添える感じで書き添えてもかまいません。
私達夫婦も、2回ほどそのような形で香典を書いたことがありますよ。
では次に、香典の金額について見ていきましょう。
夫婦での香典の金額は?
こちらも隣の若夫婦さんが私に、「夫婦で出席するので2人分の金額を用意しなければならないですか?」と香典の金額について質問されました。
なので私は、「香典の場合は一世帯で1つと考えれば大丈夫ですよ」と答えてあげましたが、それで間違いありません。
私も当初は、結婚式に2人で出席した場合には、2人分の御祝儀を用意するのでお葬式の香典の場合も、2人分の金額を用意しなければならないと思っていたのですが、香典というものは一世帯に1つと認識しておけば間違いはありません。
では次に、その香典袋に実際に入れる金額を、最近私達夫婦が参列した葬儀を例にあげながら相場をお伝えします。
友達の親が亡くなった場合
先日、友達のお父さんの葬儀に夫婦で参列してきたのですが、友達の顔を見るのがほんとうに辛かったですね(:_;)
そして今回、私達夫婦が出した香典の金額は1万円です。
その金額が妥当なのかどうかですが、それはその友達との付き合いの深さや、会葬者の年齢によっても変わってきますので一般的な金額の相場を参考にして考えましょう。
友達の親が亡くなった場合の一般的な金額相場は、
- 20代:3千円~5千円
- 30代:3千円~1万円
- 40代~:5千円~1万円
のようになっています。
今回私の場合は、10年以上の付き合いがある友達でしたし、私が50代ということもあり香典の金額は1万円にしたのです。
次は親戚についての金額です。
親戚が亡くなった場合
昨年、妻の叔父が亡くなり夫婦で葬儀に出席してきました。その時の香典の金額は3万円です。やはりこの金額も、亡くなった叔父との生前の付き合い方や、会葬者の年齢でも変わってきます。
親戚が亡くなった場合の金額相場は、
- 20代:5千円~1万円
- 30代:1万円~2万円
- 40代~:1千円~3万円
のよになります。
今回亡くなった妻の叔父は、妻のことを子供の頃から可愛がってくれていましたし、私も何度か遊びに連れて行って頂いたので、3万円という金額にしました。
では、その他の故人との関係の金額相場をまとめると以下のようになります。
20代 | 30代 | 40代~ | |
両親 | 3万円~10万円 | 5万円~10万円 | 5万円~10万円 |
祖父母 | 1万円~2万円 | 1万円~3万円 | 2万円~5万円 |
兄弟姉妹 | 3万円~5万円 | 3万円~5万円 | 5万円 |
会社上司 | 5千円 | 5千円~1万円 | 5千円~1万円 |
会社同僚又はその両親 | 3千円~5千円 | 5千円~1万円 | 5千円~1万円 |
恩師 | 3千円 | 3千円~5千円 | 5千円~1万円 |
仲人 | 1万円 | 1万円~2万円 | 2万円~3万円 |
ご近所さん | 3千円 | 3千円~5千円 | 3千円~5千円 |
それと、香典の最低金額は3千円と覚えとおきましょう。なぜなら、日本では、古くから偶数の数字は割り切れてしまうため、「お別れしてしまう」ということから忌み嫌われると昔から言われているからです。
故人と、この世の繋がりが完全に切れてしまわないようにと言う気持ちから割り切れない奇数の数字という訳ですね。
これは結婚式の御祝儀も同じですよ~^^
あと、ふっと思ったのですが、両親と同居している場合や、夫婦といっても内縁関係の場合などがありますよね。そのケースでの場合を少しお伝えしますね。
同居の両親がいる場合
こちらのパターンは、地域により違いはあるかもしれませんが、先ほどもお伝えしたとおり香典は一世帯に1つなので、同居の両親が健在であるのならば、やはり両親の名前で香典を出すのが一般的になります。
また、こちらも夫婦でお世話になった故人で両親とは別に香典を出したいのであれば、そのあたりは臨機応変に対応すればよいと思いますし、同居をしていても別世帯になっている場合は、もちろん別々に香典を出すようにしましょう。
それと、もし兄弟姉妹が同居している場合も世帯が1つであれば香典は1つになります。
夫婦が内縁関係の場合
この内縁関係というのは、婚姻届を出していないため法的には夫婦と認めてもらえないだけで、お互いが夫婦となる意思で生活している事実婚です。
なので、結婚されている夫婦と同じような形で香典を出されれば何も問題ないですね。
さて次は、香典袋にお金を入れる場合に、気をつけることを見ていきましょう。
お札を香典袋に入れる場合に気をつけることは?
香典袋にお金を入れることについては、隣の若夫婦さんから質問はなかったのですが、念のために気をつけることを教えてあげると「知らなかった~!」と喜んでもらえました^^
で、その気をつけることですが、香典袋に入れるお札は新札ではなく古いお札を入れなければなりません。その理由としては、訃報が届く事があらかじめ分かっていて新札を用意していたと親族に誤解を与えてしまうからですね。
もし新札しかなければ、縦に一本折り目をつければOKです。
あ!もちろん汚れたお札はNGですよ(^^ゞ
そして、そのお札を香典袋に入れる時のお札の向きが大切なので、以下の手順でおこなってください。
まずお金を揃えます↓
中袋の裏側を向けてお札を表にし、人物が書かれている方を下にしていれる↓
中袋の表面を上にしてお札を出せばこのような感じです↓
中袋がない不祝儀袋の場合もこのような形で入れます↓
★中袋、不祝儀袋、どちらに入れても表から見た場合にお札が裏になっていなければならないということです。
さて、香典が用意できたということで、次は葬儀の受け付けでの記帳の仕方について見て行きましょう。
夫婦で葬儀出席の場合の受付の記帳は?
香典袋には世帯主の名前だけを書くということなので、「葬儀の受付での記帳も世帯主1人だけを書くのだろうか?」と思われるかもしれませんが、記帳の場合は夫婦2人の名前を書くようにしましょう。
なぜなら、受付で名前を記帳する芳名帳(ほうめいちょう)は会葬者名簿の役割をするものであり、あとから誰が来てくれたのかを確認できる大切な資料になるからです。
それにより親族の方は、あとから「あ!○○さんはご夫婦で参列して頂けたんだ!」などと把握ができて、挨拶回りなどのときに失礼がない対応ができるというわけです。
あ!もちろんこの受付の記帳についても若夫婦さんには伝えておきました^^
あと、香典袋は宗教によって種類が変りますよ~
宗教によって違う香典袋
私もこれには迷った事があったのですが、香典袋は、仏式、神式、キリスト教で異なりますので注意しましょうね。
以下に香典袋の画像も一緒に添えてみました。
■仏式の香典袋
・表書:御香料・御香典・御霊前
・水引:黒白・双銀の結び切り
・包み:白無地・蓮の絵柄のついた包み
・表書:御香料・御香典・御霊前
・水引:黒白・双銀の結び切り
・包み:白無地・蓮の絵柄のついた包み
■神式の香典袋
・表書き:御玉串料・御榊料・御霊前
・水引:双白・双銀・黒白の結び切り
・包み:白無地の包み
・表書き:御玉串料・御榊料・御霊前
・水引:双白・双銀・黒白の結び切り
・包み:白無地の包み
■キリスト教の香典袋
・表書き:お花料
・包み:白無地・十字架や白百合が描かれた包み
・表書き:お花料
・包み:白無地・十字架や白百合が描かれた包み
■各宗教共通の香典袋
・表書き:御霊前
・水引:黒白・双銀の結び切り
・包み:白無地
※なお、浄土真宗では「御霊前」ではなく「御仏前」が正しいとされています。
なぜなら、他の宗派では49日の期間はまだ仏になっていないと考えられていますが、浄土真宗では亡くなったらすぐに成仏され仏になると考えられているからです。なので、あらかじめ故人の宗派が浄土真宗と分かっていれば「御仏前」の香典袋を用意することをおすすめします。
・表書き:御霊前
・水引:黒白・双銀の結び切り
・包み:白無地
※なお、浄土真宗では「御霊前」ではなく「御仏前」が正しいとされています。
なぜなら、他の宗派では49日の期間はまだ仏になっていないと考えられていますが、浄土真宗では亡くなったらすぐに成仏され仏になると考えられているからです。なので、あらかじめ故人の宗派が浄土真宗と分かっていれば「御仏前」の香典袋を用意することをおすすめします。
家紋入りのふくさも用意しておきたいですね。
↓ ↓
お葬式に持っていくバッグの事ならこちらの記事が参考になります。
突然やってくるのが訃報の連絡。
そんな時の為に、お葬式用のバッグを確認してみようと家の中を探してみたら幾つかの黒いバッグが出て...
まとめ
今回の夫婦での香典の出し方についてはいかがでしたか(^^♪ 何事も初めての場合は分からない事も多いですよね。
では最後にもう一度おさらいをしておきます。
- 夫婦での香典袋は連名ではなく世帯主のフルネームだけを書くのが一般的
- 夫婦での香典は世帯で1つだけであり、金額も1人分でOK
- 受付の記帳は夫婦2人の名前を書く
になります。
それと、香典の金額は誰の葬儀なのかに寄って変わります。両親、親戚、会社の上司、上司や友人の両親、幼馴染など残念な訃報がいつ届くかわかりません。その為にも香典の相場を理解しておくことは大切な事ですね。
最後に、そもそも香典とは何かを説明しておきますね。
香典とは、亡くなられた方の霊前に線香や抹香の代わりに供えるお金の事であり、通常は、お通夜、告別式に不祝義袋にお金を入れて持参するものであり、受付けにて指名を記入して手渡します。
又、突然の葬儀により思い掛けない出費に対して、「お互い助け合いましょう」と言う意味もあるのですよ^^
では、今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました。