カブトムシが交尾後に死ぬのはなぜ?産卵成功のためにも知っておこう

カブトムシを飼育していると、夜中に大きな音が飼育ケースの中から聞こえてきた。覗いてみると「交尾の真っ最中!

そんな経験を、カブトムシを飼育していれば誰もが一度や二度はあると思うのですが、あれだけ激しいと交尾の後に死んでしまうのではないかと心配されたことはありませんか?

実際、私が飼っていたカブトムシが、交尾の後の朝に死んでしまっていたことがあります。なので、交尾をさせることは心配なのですが、毎年カブトムシの飼育を楽しみにしている私は、頑張って交尾してもらい、沢山の卵を産んで欲しいのも事実なんですよね~^^;


と言うことで今回は、そんなカブトムシの交尾についてお届けいたします。

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カブトムシは交尾の後は死んじゃうの?


本当にカブトムシは交尾の後、直ぐに死んでしまうのかと言うと、そんなことはありません。交尾の後でも何日も元気で生きてくれます。

ただし、運が悪いと死んでしまうケースもあるということです。現に私が飼育していたカブトムシは交尾の翌朝に死んでいたことはありましたが、交尾の後でも元気に何日も生きていたカブトムシも何匹かいたのも事実です。

では、その運の悪いケースとは何かと言うと、
  • オスの生殖器のトラブル
  • メスの生殖器のトラブル
  • 準備不足
  • 寿命
など四点があげられます。

ではその四点について順番に見ていきましょう。

オスの生殖器のトラブル


このトラブルは、オスが交尾が終わり生殖器を抜く時や、抜いた後におこります。オスの生殖器は釣り針の様な返しがあるために、上手く抜けなかったり、抜いた後にどこかに引っかかって取れてしまう場合があるのです。生殖器が取れてしまったオスは可愛そうですが、すぐに死んでしまいます。

メスの生殖器のトラブル


こちらのトラブルは、オスが生殖器を抜くときにメスの生殖器や内臓を一緒に引っ張り出してしまうケースです。こうなってしまうとメスのカブトムシも可愛そうですが、直ぐに死んでしまいます。

この様なトラブルは自然に起きてしまうならしょうがないのですが、交尾の最中にカブトムシを驚かせてしまうと、最悪なケースになる可能性が高まりますので、交尾の最中は静かに見守ってあげましょう。

準備不足


この準備不足はメスの場合です。よく観察しているとオスが交尾をしようとしていても、メスが嫌がる場面があります。あれは、メスが交尾の準備ができていないのにオスが強制的におこなおうとしているケースです。

そうなると、体の準備ができていないメスは耐え切れなくなり、死んでしまう最悪のケースになる場合があります。

寿命


こちらは最悪のケースという訳ではありませんが、カブトムシに寿命が近づいている時に、最後の力を振り絞り交尾をおこない力尽きて死んでしまう場合です。

長生きしてもらいたいですが、新しい生命の誕生のために頑張ってくれたと言うことになりますね(:_;)



カブトムシを長生きさせる方法はこちらの記事が参考になります↓

夏になれば子供達が楽しみなのが昆虫採集ではないでしょうか? その中でも昆虫の王様、カブトムシを捕まえると嬉しくてしょうがないですよね。...

越冬ができるかどうかについてはこちらをどうぞ↓

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ではカブトムシの交尾についてもう少し掘り下げますね(^^♪


交尾を成功させてたくさん産卵させよう!


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多くの卵を産んでもらうためにも、カブトムシの交尾を成功させなければなりません。そのためにも、

  • 交尾のさせ方
  • 交尾の時間
  • 交尾の回数
  • 交尾後の産卵

以上四点のポイントを覚えておきましょう。



交尾のさせ方


交尾のさせ方には、自然にさせるペアリングと人間の手でさせるハンドペアリングがあります。

ペアリング




自然に交尾をおこなってもらい、たくさん産卵してもらうためにも、上手なペアリングをしてあげなければなりません。

方法は、飼育ケースの中にオスとメスを一匹づつ入れ、ペアを作ることです。しかし、どれでもいいからではなく、オスもメスも成熟しているカブトムシを入れてあげなければなりません。例えば、オスが成熟していてもメスが蛹(さなぎ)から成虫になって日が浅いと交尾に耐えられなくて死んでしまう場合があるからです。

なので、ペアリングも慎重におこないましょう。


成熟したカブトムシの見極は、エサを残さず食べ、元気に動く回る頃です。羽を広げて飛ぶようなら完璧ですね。

ハンドペアリング


人間が手伝って交尾をさせるのがハンドペアリングです。

ペアリングで自然に交尾をおこなってくれれば良いのですが、中には上手に交尾が出来ないペアもいますし、早く交尾をさせたい場合におすすめなのがハンドペアリングです。

ハンドペアリングの手順は、

  • メスに餌を与え、夢中にさせる
  • オスをメスの小循板(背中の三角形の場所)辺りの匂いを嗅がせる
  • オスをメスの背中にそっとのせる

です。

これでメスの匂いを嗅いだオスは交尾に積極的になります。

もし、メスが嫌がり前に進みだした場合は頭を押さえてあげる事で交尾が上手に運びます。

交尾の時間


寝る前にカブトムシの様子を見ると、丁度交尾をおこなっている場面がありました。3時間ぐらい経ってから夜中に目が覚め、もう一度覗いてみるとまだ交尾の最中だったことがあります。

で、カブトムシって何時間ぐらい交尾を続けるのだろうかと思い調べてみると、どうやらそれは個体に寄ってバラバラなようです。

短いのでは3分から5分と言うものありますし、長ければ一時間程続けている個体もあるようです。しかし、あまり短い時間では交尾が成功したかどうか分かりませんし、あまり長すぎても体力を失い弱ってしまうかもしれません。

そう考えると、交尾の最適な時間は20分から30分がベストになります。


交尾の回数


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交尾の回数は、カブトムシのメスの個体に寄って違ってくるようです。オスの場合はメスの匂いを嗅ぐと積極的に何度も交尾をおこなおうとしますが、メスは1回交尾をおこなうと、次の交尾を拒むようになります。

なので、交尾を一回もしくは二回成功させたなら、オスとメスを別々の飼育ケースに移動させてあげましょう。これでメスは安心して産卵の準備に入れますし、オスも体力を消耗しなくて済むので長生きしてくれます。

交尾後の産卵


交尾が終わるとメスは約10日後に産卵するのが普通です。なので、メスは交尾が終わった後、一生懸命にエサを食べ、たくさんの卵を産もうと頑張ります。

私はその光景を見るたびに、たくさん食べて頑張って卵を産んでくれといつも応援しています(^^♪


そして、エサをたくさん食べていたなと思っていると、その内、メスが土に潜って中々姿を見せなくなります。その時に産卵をしているはずなので、しばらくしてから、やさしく土の中から探して別の飼育ケースに移してやりましょう。

この時、卵を潰してしまったり、細菌に感染させない為に、素手で運ぶのではなく、スプーンなどですくって下さい。

メスに中にはたくさんの卵を産む個体もありますので、取りこぼしの無いようにしましょうね。

カブトムシが何個の卵を産むかはこちらの記事にまとめました↓

カブトムシのケースを覗いてみたら卵があるのを発見した! でもこの卵って、 「どうやって育てればいいのだろう?」 「メス...

まとめ


いかがでしたか?

今回のカブトムシの交尾については(^^♪

カブトムシが交尾の後に直ぐ死んでしまうことはありませんので安心してくださいね。ただし、お伝えした通り最悪のケースに遭った場合は残念ながら死んでしまうこともあるのは覚えておきましょう。

では、ここでもう一度おさらいをしておきます。

交尾の後に死んでしまう恐れがあるケースは、

  • オスの生殖器のトラブル
  • メスの生殖器のトラブル
  • 準備不足
  • 寿命

です。

今年は、交尾を成功させてたくさんの卵を産んでもらいましょうね♪


カブトムシが餌を食べない場合はこちらの記事を参考にして下さい↓

飼育ケースの中のカブトムシを覗き、餌を一生懸命食べている姿があるとほっとしますよね。 私は長年カブトムシを飼育していますが、今でもその...

今回も記事をお読みになって頂きありがとうございました。


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