私の韓国旅行の楽しみの1つが、美味し焼肉を食べることです。毎回、違ったお店を探してはその美味しさに喜んでいます。ただ、たまに「この店は失敗だった~」なんてこともありますけどね^^;
で、今回も、次の韓国旅行のときに行くお店をいろいろと調べているときにふと思ったのが「焼肉を韓国語で何て言うのだろう?」です。
これまで、キムチやラーメン、うどん、おでんなどを韓国語で何て言うのかを調べてきたのに、1番大好きな焼肉のことを忘れていました。それに、日本の焼肉屋のメニューにあるハラミやタン、テッチャンなどの部位も韓国語で何て言うのかも気になってしまい、早速調べてみました。
ということで今回は、韓国語での焼肉についてお届けいたします。
焼肉を韓国語で何て言うの?
韓国語で焼肉は、
- 야끼니쿠
- ヤキニク
と言って発音します。
実は韓国には、もともと焼肉という単語が存在しないのです。だからあえて、ハングル文字で書いた場合は上のような形になります。
ただ翻訳機などで検索すると「불고기:プルコギ」と表示される場合もあり、直訳すると「불:プル(火)」「고기:コギ(肉)」となります。文字だけからは肉を焼くイメージにはなりますよね。
だけど私もこのプルコギは何度も食べていますが、日本人に馴染みがあるあの焼肉とはずいぶん違った肉料理なんですよね~(^^;
ツイッター画像でありましたのでおかりしました。
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飯テロ 韓国 プルコギ#飯テロ pic.twitter.com/IrAuNO8VDh
— RM (@RM63581799) 2018年11月23日
上の画像でもお分かりのようにどちらかというとすき焼きに似ていますね。
では韓国では「日本のようなスタイルの焼肉は食べることはできないの?」と言うと、そうではなく、고기집:コギッチ(고기:コギ(肉)집:チッ(家))と呼ばれる日本と似たスタイルの焼肉店はあります。
そこでは、日本と同じように肉を鉄板や炭焼きで焼いて食べることができますよ。
だから韓国で焼肉を食べたくなり、お店を探す場合は、
- 고기집 은 어디예요?=コギチッ ヌン オディエヨ(肉家はどこですか?)
と人に訊ねればOKです。
で、私が試しにそう言って教えてもらい、入った焼肉店で出されたお肉がこちら^^
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「馬場(マジャン)洞焼肉横丁」という場所にあるのですが、そこにはたくさんの焼肉店が並んでいてどのお店に入ればよいか迷ってしまいます。
で、そのようなお店で食べられるお肉はいろいろあるのですが、代表的なのが上の画像の皿にも盛られている갈비구이:カルビ焼き(あばら肉)や、三겹살、삼겹살:サムギョプサル(豚のバラ肉)などです。
だから韓国では、肉を食べに고기집:コギチッに行こうと言う人もいますが、「갈비구이:カルビ焼きに行こう!」とか、「삼겹살:サムギョプサル行こう!」などと言う人もいます。
実際、韓国の情報を発信してくれているYouTuberのかおるさんが「삼겹살:サムギョプサルを食べに行こう!」と言ってメッチャ美味しいお肉を食べている動画がありましたのでお借りしました。
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あ!そして私も初めて知ったのですが、牛のあばら肉の名称であるカルビは、韓国から日本に入ってきた言葉なんですよね。私はてっきり日本発祥と思っていたんですけど大間違いでした。
だって豚のバラ肉を日本のスーパーなどで買いに行ってもサムギョプサルとは言わないですが、カルビとは普通に言いますもんね。
では、そのカルビも含め。韓国ではそれぞれの部位を何て言うのかを見ていきましょう。それを知っておかないと、韓国で肉家と呼ばれる焼肉店に入っても、注文できませんよね(^^;
だから以下の表にまとめておきましたのでチェックしてみてくださいね。
ハングル文字 | 韓国語読み | 日本語意味 |
---|---|---|
갈비 | カルビ | あばら |
등심 | トゥンシム | ロース |
안심 | アンシム | ヒレ |
뭉치살 | ムンチサル | 牛モモ肉 |
안창살 | アンチャンサル | ハラミ |
곱창 | コプチャン | 小腸 |
소혀 | ソヒョ | 牛タン |
대창 | デチャン | 大腸 |
간 | カン | レバー |
양 | ヤン | ミノ |
염통 | ヨムトン | ハツ |
목심 | モクシム | ネック |
돼지갈비 | トジェカルビ | 豚カルビ |
삼겹살 | サムギョプサル | 豚のバラ肉(三枚肉) |
갈매기살 | カルメギサル | 豚ハラミ |
족발 | チョッパル | 豚足 |
껍데기 | コッテギ | 豚皮 |
살치살 | サルチサル | トントロ |
닭고기 | タッコギ | 鶏肉 |
가슴살 | カスムサル | 鶏胸肉 |
닭껍데기 | タッコッテギ | 鶏皮 |
닭다리 | タッタリ | 鶏もも肉 |
닭똥집 | タットンチッ | 鶏砂肝 |
닭날개 | タッナルゲ | 鶏手羽 |
닭발 | タッパル | 鶏の足 |
では次に、日本と韓国の焼肉の由来について少し見ていきましょう。
日本と韓国の焼肉の由来は?
日本の焼肉の由来
日本の焼肉の起源はと、Wikipediaを覗いて見ました。すると、
日本においても古くから獣肉食の歴史がある(日本の獣肉食の歴史)。一方で食肉の屠畜方法や流通形態、下処理や調味・調理方法、使用する民具などによりそれぞれの文化や風俗の差異が確認できることはあるが、これらについても文献から明確な起源が判明していることは多くない。最も一般的な説では江戸時代のももんじ屋などでひっそり続いていた食肉文化があり、これは猪や鹿、犬、牛、馬など各地方や食文化により多種多様な様態をもっていた。
引用元:Wikipedia
とあります。
どうやら肉を食べる習慣は、古くは、旧石器時代のころにはあったようです。ですが、現在に近い料理方で肉を食べ初めたのは、江戸時代の「ももんじ屋」という、農作物に被害を与える猪や鹿を捕獲したり、馬肉などを売っては食べさせていた店のようです。
あと、幕末の時代には肉を焼いて串に刺して食べるスタイルもよく見かけられるようにもなっていたそうです。
そして、Wikipediaの続きを読むと、
戦後の深刻な食糧難の際に在日朝鮮人が料理屋として内臓類を調理して販売したところ瞬く間に好評を得、安価な食材で店を繁盛させる事が出来る事に気付いた在日朝鮮人により「朝鮮料理」として全国的に店舗を拡大させた。しかし後に朝鮮戦争が勃発し、在日朝鮮人の中で韓国を支持し「韓国料理」と名を変える者と北朝鮮を支持し朝鮮料理を主張する者の二派に分かれたが主な客である日本人には理解されず、日本人にも理解し易い様、肉を焼くという意味で「焼肉」に統一され、これが戦後の日本で一般的に知られる焼肉のルーツと言われている
引用元:Wikipedia
とあります。
要は、戦後に在日朝鮮人が内臓類の焼いた料理がとても美味しく、朝鮮料理としてて大好評になったのです。ですが、朝鮮戦争が始まってしまい、その料理の名前が残念ながら南北で別れてしまったんですね。ですが、日本人に分かりやすいようにと、料理名を焼肉と統一したわけです。そしてそれが、現在の日本ではおなじみの焼肉の誕生となるんですね。
韓国の焼肉の由来
韓国には初めにお伝えした通り、焼肉という言葉はありません。なので、由来はプルコギのことになるのですが、それもWikipediaで覗いてみると、
李氏朝鮮の時代にすでに宮廷料理として精肉(枝肉)を用いた焼肉料理が存在したが、これは庶民の口に届くようなものではなかった。李朝時代の焼肉は煖炉会と呼ばれソウル周辺の風習として記録されており、高級貴族が初冬の節会に屋外で楽しんでいたものである。李朝末期の風土記である洪錫謨の『東国歳時記』(1849) にはレシピが記述されており、前処理としてタレに漬け込んだ肉を鉄なべで野菜などと焼くもので、今日のプルコギないしはすき焼きに近い料理であった。肉の下処理など調味方法は独自のもので、内臓(ホルモン)は用いなかった。
引用元:Wikipedia
とありました。
どうやら肉料理自体は、李氏朝鮮の時代の宮廷料理のメニューにあったんですね。ですが、その肉料理を庶民が食べられるようになるのは、それからずいぶんと時代が進んでからだったようです。そして、李朝末期の書物の中に書かれているのが、タレに浸けこんだ肉を野菜などと炒めたり焼いたりするレシピでした。
そしてそれが、今のプルコギの料理方と少しは似ていたとなっていますね。
ですが現在あるプルコギが誕生したのは、朝鮮戦争の時代です。戦争で家を焼失し、食事を屋外でしなければならかった庶民がコンロに醤油ベースに味付けした肉を焼いて食べたのがプルコギの始まりといわれています。
まとめ
結局、韓国では焼肉を直訳する言葉はありませんでした。ですが、日本の焼肉をハングル文字で야끼니쿠と表すことはできます。
で、よく韓国の焼肉のことをプルコギと言いますが、日本でのお馴染みの焼肉とは違いました。ですが、고기집:コギッチと呼ばれるお店なら、日本と同じようなスタイルで焼肉が食べられます。
私も次回韓国に行ったときは、そのお店で部位を韓国語でかっこよく注文し、美味しく食べてきますね~^^
今回も記事をお読み頂きありがとうございました。